2024年に商号を変えた企業は約2万社。創業124年の「凸版印刷」は「TOPPANホールディングス」に【TSR調べ】
東京商工リサーチは、2024年「商号変更」動向調査を実施した。2023年8月~2024年7月の1年間で商号を変更した企業について調べている。
会社の“顔”を一新? 2024年に商号変更した企業は2万2,058社
調査によると、2024年に商号を変えた企業は全国で2万2,058社となり、東京商工リサーチの企業データベースに登録された約429万社の0.51%だった。また、そのうち組織変更に伴う法人格の変更は3,241社だった。
地区別でみると、「関東」が最多で1万169社となり、全体の46.1%を占めた。以下「近畿」が3,640社、「中部」が2,359社、「九州」が2,338社と続く。また、企業に占める商号変更率では、「関東」と「九州」が0.54%で並んだ。
産業別でみると、「サービス業他」が8,812社で最も多く、全体の39.9%を占めた。以下「建設業」が2,956社、「不動産業」が2,030社、「小売業」1,896社(同8.6%)と続いており、商号変更率トップは「金融・保険業」の0.86%だった。
また、業歴が判明した2万1,867社を対象に分析すると、「10年未満」が9,776社で最も多く、「10年以上20年未満」が4,057社、「20年以上30年未満」が2,630社と続いた。全体では「業歴50年未満」の企業が約9割を占める結果となっている。 一方で、業歴100年以上の老舗企業も221社が商号を変えており、1900年創業の総合印刷会社である「凸版印刷」は、2023年10月に持株会社体制へ移行するタイミングで「TOPPANホールディングス」に変更した。
調査概要
・【調査方法】TSR企業データベース約429万社のうち、2023年8月から2024年7月に商号変更が判明した企業を分析。組織変更に伴い、法人格を変更した3,241社を含む。