東京都で急増「アライグマ」に”接近要注意”のワケ…農作物への被害、死に至る感染症の媒介も
被害を防ぐ「3つの法則」
前出の担当者は、「ホームページ(HP)上やチラシ配布等で区民に注意喚起もしていますが、怖いのは感染症です。寄生虫や細菌を保持していることがあるのでむやみにえさを与えないでくださいと呼び掛けています」としたうえで、「被害を防ぐには3つの法則があります。『エサ場にしない』『侵入させない』『住まいを与えない』です。見かけたら近づかず、すぐに連絡してください」と声を大にした。 かわいい見た目ながら、死に至る感染症リスクもあるアライグマ。わずか5cm程度の隙間でも侵入できるといい、繁殖への一歩となる屋内への侵入回避には徹底ガードが必要だ。足立区以外の区部でも個人向けに無償でわなの設置に対応してくれる自治体もあり、見かけたらまずは役場や警察に連絡するといいだろう。 すでにその繁殖ペースは危険領域にある。それくらいの危機感を持ち、ひとり一人が高い意識を持って“3つの法則”を実践する。そこまでしなければ、都が目標とする「根絶」にはほど遠いかもしれない…。
弁護士JP編集部