車を「N-ONE」から「フリード」に乗り換えたい! 駐車場が狭くて「タイヤ1本分」道路にはみ出しそうだけど、これくらいなら問題ない? はみ出すリスクを解説
軽自動車からミニバンなどに乗り換えると、車内の広さなどの利便性がアップします。 しかし、車両サイズが大きくなることで、自宅の駐車場から「タイヤ1本分」ほどが道路にはみ出してしまうといったケースもあるかもしれません。 「ちょっとくらい大丈夫だろう」と思う人もいるかもしれませんが、法律違反になる可能性があります。本記事で詳しく見ていきましょう。 ▼ハンズフリー通話での運転は「違反」になる? ペナルティが発生する場合についても解説
「自動車の保管場所の確保等に関する法律」とは?
「自動車の保管場所の確保等に関する法律」では、「何人も、道路上の場所を自動車の保管場所として使用してはならない」と規定されています。 これに違反していると認められた場合、「3ヶ月以下の懲役または20万円以下の罰金」が科されるとも記載されています。 この法律には具体的に「これくらいまでならはみ出してもOK」といった基準は定められていません。そのため、自分の車両が道路にはみ出していることが確認された場合、違反が認められる可能性があるでしょう。
駐車場からはみ出した場合のリスク
「ちょっとくらいいいか」という軽い気持ちで車が道路にはみ出した場合、さまざまなリスクが考えられます。前記した罰金はもちろんですが、ほかにも注意すべき点は少なくありません。ここでは2点ほど紹介します。 ■車庫証明が取れない 車を購入、保有したときなどに必要となる車庫証明ですが、本件のように駐車場のスペースが十分確保できない場合、車庫証明が取得できない可能性が高いです。車庫証明が取れないと、ナンバーを取得できず、車を所有することが事実上不可能といえるでしょう。 ■近隣住民からの苦情やトラブル はみ出した車が交通の妨げになる場合、近隣住民や通行人から苦情が寄せられるかもしれません。近隣住民との関係が悪化したり、これがきっかけで警察に通報されたりする可能性もあるでしょう。
駐車場が狭い場合の対策
「N-ONE」から「フリード」といったように、サイズが大きい車両に乗り換えたいものの、駐車場の大きさに不安がある場合、どうすれば良いでしょうか?具体的な対策を見ていきましょう。 ■駐車場の拡張工事を検討する 自宅の敷地に余裕がある場合、駐車場の拡張工事を行うのも1つの方法です。例えば、庭や物置のスペースを削って駐車場を広げることで、大きな車でも問題なく収容できるようになることもあるでしょう。 ■近隣の駐車場を借りる 近隣の月極駐車場や貸し駐車場を探すのも現実的な解決策です。自宅から少し離れていても、法律違反やトラブルを避けるためには有効な手段といえます。十分なスペースが確保できる場所を選びましょう。 ■コンパクトな車種を再検討 駐車場の拡張や別の場所を借りることなどが困難な場合、サイズが小さめの車種に変更する選択肢も考えるべきでしょう。サイズが小さくても、車内空間が広い車両もあります。車両サイズと車内空間のバランスが取れた車種をリサーチしてみるとよいでしょう。
まとめ
「タイヤ1本分くらいならはみ出しても大丈夫だろう」と軽視する人もいるかもしれませんが、自動車の保管場所が道路にはみ出すことは、法律違反に該当する可能性があります。罰金のリスクや近隣住民とのトラブルを避けるためにも、駐車場には適切に車両を収めましょう。 駐車場が狭い場合は、駐車場の拡張工事をする、近隣の駐車場を借りるなどの対策を講じ、安心して新しい車に乗り換えられるよう準備をしましょう。 出典 e-Gov法令検索 自動車の保管場所の確保等に関する法律 執筆者:FINANCIAL FIELD編集部 ファイナンシャルプランナー
ファイナンシャルフィールド編集部
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