”年賀状をやめることを伝える” 新たな動き 「年賀状じまい」とは 売り場も変化 鹿児島市
鹿児島テレビ
お正月と言えば年賀状の販売もスタートしています。 最近は年賀状をやめる「年賀状じまい」という新たな動きにあわせて、売り場の様子が変わってきているようです。 12月も2週目に入り、街の商業施設にはお正月を思わせる商品も増えてきました。 こちらの店舗には11月1日から、400種類の年賀状が並んでいます。 みなさんの年賀状事情を尋ねてみると。 Q.年賀状毎年送りますか? 「送ります。お友達とか上司とか。どんな言葉を書いたら喜んでもらえるかなとか」 「書いていない。ちょっとめんどくさい。メールが流行ったりしてそれでやりとりが終わっています」 こちらの女性は20年以上のアメリカ生活を経て、3年前に日本に戻って来たそうです。 「(アメリカは)一緒なんです。メリークリスマス&ハッピーニューイヤーとなるので、せっかく日本にいるから、逆に日本ぽいものをしたいという感じがある」 こちらの店舗の年賀状の売れ行きは2023年の同じ時期と比べて、103.4%となっています。 特に人気なのは、水引に見立てたヘビのイラストや、縁起物が並んだデザイン。 思わず話のネタにしたくなるユニークなものもありました。 その一方、売り場には大きな変化も。 美川愛実アナウンサー 「さまざまなデザインの年賀状がある中で、ここ数年新たに売り場に並んでいるのが、こちらの年賀じまいハガキです」 「年賀状じまい」とは、年賀状を送るのをやめる旨を伝えるはがきを送ることです。 こちらの店舗では2023年に比べ、種類を3倍に増やして販売しています。 もともとは「終活年賀状」として高齢のため年賀状を書けなくなった人が送っていたものでしたが、ここ数年は年齢に関係なく、様々な理由で年賀状を送るのをやめる人が増え、年賀状じまい、という形に変化したそうです。 年賀状をやめることを伝えつつも、相手を思う気持ちが添えられています。 鹿児島ロフト 綾利之店長 「出すのをやめるのを”何も言わずに、フェードアウトしてしまうのは”ということもあり、お便りを入れて、『私は年賀状を出すのをやめますね』『その代わりSNSなどでご挨拶させていただきます』というものになっている。じわじわと売れている」 また、新たな形にはこんなものも。 年賀状の送付が遅れてしまったときの「ごめん状」です。 うっかり送り忘れていたけど、新年の挨拶はしたいというときにぴったり。 ほっこりするイラストで受け取った人も笑顔になってくれるはずです。 形を変えて並ぶ、年賀状。 それぞれの事情も見える売り場でした。
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