【速報 ブエルタ・ア・エスパーニャ2024】ログリッチが激坂で強さを見せ区間勝利、総合タイムを56秒詰める/第8ステージ
ポイント賞 1 ワウト・ファンアールト(ベルギー/ヴィスマ・リースアバイク)203 Pts 2 カーデン・グローブス(オーストラリア/アルペシン・ドゥクーニンク)162 Pts 3 パヴェル・ビットネル(チェコ/dsmフィルメニッヒ・ポストNL)81 Pts
山岳賞 1 プリモシュ・ログリッチ(スロベニア/レッドブル・ボーラ・ハンスグローエ)18 Pts 2 シルヴァン・モニケ(ベルギー/ロット・デスティニー)16 Pts 3 フィリッポ・ザナ(イタリア/ジェイコ・アルウラー)11 Pts
ヤングライダー賞 1 アントニオ・ティベーリ(イタリア/バーレーン・ヴィクトリアス)in 31h 28' 27'' 2 レナルト・ファンイートヴェルト(ベルギー/ロット・デスティニー)+ 00' 15'' 3 マティアス・スケルモース(デンマーク/リドル・トレック)+ 00' 24''
チーム総合順位 1 デカトロン・AG2Rラモンディアル(フランス)in 94h 23' 09'' 2 レッドブル・ボーラ・ハンスグローエ(ドイツ)+ 04' 02'' 3 UAEチームエミレーツ(アラブ首長国連邦)+ 05' 13''
敢闘賞 124 オイエル・ラスカノ(スペイン/モビスター)
リタイア 183 ブライアン・コカール(フランス/コフィディス) 152 エリー・ジェベール(フランス/アルケア・B&Bホテルズ)
8月25日(日) 第9ステージ モトリル > グラナダ 178.5 km(山岳) グラナダへ伝統のダウンヒルフィニッシュ! 大会1週目のクライマックスは、グラナダへの、いわば伝統のダウンヒルフィニッシュ!過去幾度となく手に汗握るサスペンスを演出してきたこの町で、2024年も、なにかが起こる。 スペイン南部アンダルシアで過ごす最後の日。海からほんの2kmほどの町からスタートを切ると、とうとう夏の地中海を1度も眺めることなく、プロトンは北の山場へと一心不乱に突き進む。目指すはシエラネバダ。多くのチームが高地合宿の地に選ぶ、おなじみの山場だ。 ステージ半ばでいよいよ連続登坂へ突入する。以降、選手たちは、長い山道の上り下りをひたすら繰り返す。下り切った先には1mの平地もなく、息つく暇など一瞬たりとも存在しない。累積獲得標高は、今大会2番目に多い4370mに至る。 まずは1級山岳エル・プルチェ(登坂距離8.9km、平均勾配7.6%、最大17%)へ。終盤に挟まれた1kmほどの下りを除けば、実は平均9%台という過酷な難峠だ。ちなみに同山は「モナチル」という名でも知られ、たいていはここからグラナダへと急降下してきた。 ただし今ステージは、下りの途中で、1級山岳アサリャナスへと寄り道する。登坂距離7.1km・平均勾配9.5%という、ひどく恐ろしい迂回路だ。しかも登坂口からいきなり13%超の激勾配で、その先5kmは延々二桁台という激烈さ。最大20%!まさに壁。しかも、これを、2回もよじ登らねばならない。 締めくくりは全長22.7kmのダウンヒル。2006年にヴィノクロフがこの下りで出し抜き、逆転総合首位に立った。翌2007年には「ヴィノにインスピレーションを受けた」S・サンチェスがやはり猛烈に下り、区間勝利と後の逆転総合表彰台への足がかりを作った。それ以来初めての……そして大会史上20回目のグラナダフィニッシュ。翌日に1回目の休息日を控え、大胆な攻めを企てる勇者が現れるか。
ステージ詳細テキスト:宮本あさか
J SPORTS 編集部
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