万博会場への新アクセスは地下鉄だけじゃない!開発中の『水素燃料電池船』船内を特別取材 ガラス張り操舵室などこだわるワケは「水素の魅力を身近に」2025年大阪・関西万博まで1年
船のデザインは世界で活躍するカーデザイナーに依頼。船では珍しいという曲線を多用した斬新なデザインで、会場アクセスとしてはもちろん、新技術をお披露目する“動くパビリオン”と位置づけています。 これだけの大きな構造物ですが、こだわりの曲線部の溶接は職人頼み。繊細なカーブは機械ではできず多くが手作業です。 (溶接工)「溶接の場所とか考えながら1枚1枚はっています。(一般的な船の)倍かかっています。手間と時間が。仕上がりは楽しみです」
【こだわり3】ガラス張りの操舵室
さらに運航をつかさどる操舵室。ここもあえて全面ガラス張りにすることで、客が操作の様子を見たり、航海士目線で正面の景色を楽しんだりできる設計にしたといいます。 (金田充弘部長)「実際にどうやって動いているんだろうと。水素で動くんですけれども、人が操作して動いている様を見ていただきたい」
「水素の魅力・可能性を身近に感じていただきたい」
完成は今年の半ば予定。万博を契機に、水素エネルギー社会の実現に向けた取り組みを、世界に発信したいと意気込みます。 (金田充弘部長)「エネルギー源は電気・ガソリン・プロパンガス・都市ガスとあるんですけれど、水素もその中のエネルギーとして身近に感じていただいて、水素燃料電池船を“動くパビリオン”として移動手段として利用いただいて、水素の魅力・可能性を身近に感じていただきたい」 万博開幕まであと1年。来場者のスムーズな受け入れを目指して、着々とアクセスの整備が進められています。
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