E組は全4チームが同勝ち点の大混戦 EURO、各グループの決勝トーナメント進出条件は?
3位での突破ができるかも焦点
D組はフランスとオランダが勝ち点4で並び、オーストリアが勝ち点3で続く。2連敗のポーランドはすでに4位が確定した。最終戦はフランスとポーランド、オランダとオーストリアの組み合わせになる。上位2チームは引き分け以上で2位以内が決まり、オーストリアは勝利すれば2位以内が決まる。また、勝ち点4を基準にすればオーストリアはオランダと引き分けても突破に希望を持つことができるだろう。 E組はルーマニア、ベルギー、スロバキア、ウクライナの全チームが1勝1敗の勝ち点3で並ぶ大混戦。最終戦はルーマニアとスロバキア、ベルギーとウクライナの対戦になる。どのチームも勝てば決勝トーナメント進出になる。2試合とも引き分けると勝ち点4で完全に並ぶため、得失点差と総得点の勝負になる。その場合、現時点で得失点差により4位のウクライナが敗退する。2試合とも決着がつけば、敗れた2チームのうち直接対決の成績か得失点差で上回り3位になったチームが勝ち点3で突破の可能性を残す。極めて複雑なグループ最終戦になった。 F組は勝ち点6のポルトガルが首位通過を決め、勝ち点3のトルコを勝ち点1ずつのチェコとジョージアを追う。最終戦はポルトガルとジョージア、トルコとチェコの対戦になる。状況はB組と全く同じで、ジョージアとチェコは勝利が求められ、トルコは引き分け以上で突破だが敗れた時には微妙な状況に追い込まれる。 各チームとも2位以内に入る条件は整理されているが、3位での突破ができるかどうかは後半に開催されるグループほど試合前に条件がハッキリする。その意味ではE組とF組がやや有利になる可能性もあるが、決勝トーナメント進出を決め選手を温存したいチームや突破条件が複雑なチームなど、さまざまな思惑が絡み合うことになりそうだ。
FOOTBALL ZONE編集部