『ダンダダン』『ドラゴンボールDAIMA』『チ。』など、必見の秋アニメをピックアップ!
『ドラゴンボールDAIMA』
『週刊少年ジャンプ』つながりで触れておきたいのが『ドラゴンボールDAIMA』。こちらは日本を代表する大ヒット漫画の『ドラゴンボール』の40周年を記念した新作TVアニメとなっている。連載終了後も世界的に高い人気を誇り、近年も映画化やゲーム化を何度も果たしており、ファン待望の新作となっている。23時40分と深い時間の放映となるのも、シリーズ初の試みであり話題となった。 記事執筆時点(9月上旬)では公式サイト上にストーリーやキャラクターの紹介がなく、多くの謎に包まれた作品ではあるが、PVでは悟空たちの頭身が下がったデザインが見受けられ、小さくなった悟空たちの冒険が描かれる模様だ。雰囲気としては初期の、コメディと冒険を合わせた、無印の『ドラゴンボール』TVアニメ版に近い作品になりそうだ。
『らんま1/2』
90年代を代表する作品では、高橋留美子の名作である『らんま1/2』がリメイクされる。近年は『うる星やつら』など、過去の名作をリメイクする流れがあり、ファン待望の再映像化だ。メインキャストは旧作と変わらず、山口勝平や林原めぐみ、日高のり子、井上喜久子などの面々がドタバタコメディを繰り広げる。 監督は『ONE PIECE THE MOVIE デッドエンドの冒険』など、多くの作品を手掛けてきた宇田鋼之介が務め、MAPPAがアニメーション制作を担当する。MAPPAは近年ヒット作を連発しており、アニメファン最注目のスタジオでもある。ラブコメでありながらもアクションパートも豊富な作品であり、PVは90年代前後の絵柄を残しながらも、現代風にマッシュアップされた映像表現が楽しめる作品に仕上がっている。
『チ。―地球の運動について―』
次に紹介するのは『チ。―地球の運動について―』。2020年から2022年まで連載された漫画のTVアニメ化作品だ。物語は15世紀のヨーロッパを舞台に、天動説から地動説へと研究を進める中で、教会の教えに反するとしてさまざまな苦難が襲いかかる人々を描いた群像劇だ。清水健一が監督を務め、マッドハウスがアニメーション制作を担当する。 日本の漫画・アニメ文化の大きな特徴であり強みの1つが、日本国外の歴史に基づいた作品も制作される点だろう。今作も地動説へと転換が起き、時代と価値観の変化を描くという、他に類のない視点の作品となる。今作はあくまでもフィクションであり、史実を忠実に再現した作品ではないが、科学の発展によりそれまでの価値観が一変し、大きな衝撃を受けた当時の人々の実感が伝わるのではないだろうか。