諫早「干拓の里」 再整備後は入場無料化の方向 遊びのゾーン存続へ 長崎
老朽化などに伴い、機能の縮小・集約を検討している複合遊園施設「諫早市干拓の里」について、大久保潔重市長は4日、再整備後は入場無料化する考えを示した。定例市議会一般質問で並川和則議員(明政クラブ)、松永隆志議員(無会派)に答えた。 干拓の里は市の公共施設として1994年11月にオープン。小野島町などの12・5ヘクタールに馬事公園、遊戯施設などを備える。今年で30年を迎えたが、老朽化や地盤沈下もあり、市は運営に支障を来しているとして▽存続予定の馬事公園▽機能を縮小・集約する区域▽他用途へ転換する再生・活用区域-の三つのエリアに分け、今後の在り方を検討している。広場や遊具のある遊びのゾーンは本年度末で営業を休止する方針を示していたが、25年度も池と水族館以外は通常通り営業する。 大久保市長は、再生・活用区域の「遊びのゾーンは存続する方向。小動物園も必要性を十分に感じている」とし、「再整備後の入場料は無料化する方向で考えている」と述べた。 このほか、再生・活用区域で、池や水族館のある場所は、将来に向けて新規就農者の育成など農村地域活性化のための施設や、農業と触れ合える施設の場などとして検討することも明らかにした。 干拓の里の再整備を巡っては、8月に市内の保育園関係者が、遊びのゾーンの存続や入場無料化を求める要望書を約1万3千筆の署名を添えて市に提出していた。