S班・深谷知広と1周踏み合い! 藤井侑吾が壮絶な先行争いを振り返る「心が折れるのが早かった」/松戸競輪G3
松戸競輪の「開設74周年記念・燦燦ダイヤモンド滝澤正光杯(G3)」は3日、3日目を終えた。4日目、S級特秀を走る藤井侑吾に話を聞いた。 前受けは深谷知広-岩本俊介-海老根恵太の強力布陣の南関勢。赤板前、後方から藤井侑吾が上昇すると深谷は突っ張る。それでも藤井は果敢にアタックし、両者は1周にも及ぶ踏み合いを演じた。壮絶な先行争いは深谷に軍配。落車のアクシデントもあったが、藤井は6着。それでも、SS相手に果敢に挑んだ姿勢は評価したい。 藤井は「あの並びになった以上、モガキ合いを覚悟していた。でも、深谷さんが強かった。脚を削れたと思ったけど、もう少し抵抗できれば…。自分の心が折れるのが早かったですね。脚を残して終わってしまった。落車もなければ9着だったと思うので」と淡々とふり返った。 準決勝こそSSの力に屈したが、初日の一次予選は突っ張り2周半先行、二次予選は得意のカマシで連勝と内容、デキともに抜群。次走に控える自身3度目のG1出場となるオールスターでも、活躍に期待は膨らむ。 「宮杯は久しぶり(約3年ぶり)のG1だった。初めて出場した競輪祭の時よりも力を出し切れれば、上でも戦える手応えを感じた。オールスターに繋がるように、上で戦うための組み立てをしっかり考えて走りたい」 最終日は荒井崇博がマーク。藤井が“天敵”と話す根田空史との対戦だが、ここまで5度あって藤井が根田に3度先着。主導権を握れれば荒井がちゃちゃっと援護して、ワンツー可能だろう。(アオケイ・八角記者)