「タンゴのはじまり」は何だったのか 港町で生まれた経緯
あなたの朝がいつもイイ朝でありますように―ニッポン放送『羽田美智子のいってらっしゃい』。2月20日放送分のテーマは「タンゴ」です。
「タンゴ」は、19世紀後半に南米で生まれたダンスミュージックです。発祥には諸説あり、一般的にはアルゼンチンの首都・ブエノスアイレスにある港町「ボカ」で生まれたと言われています。 一方で、アルゼンチンとウルグアイの間を流れる川、「ラプラタ川両岸の港でタンゴが生まれた」という認識の人々も多いそうです。実際、ボカもラプラタ川の河口にある港町です。 当時のラプラタ川は貿易のために利用されており、南米をはじめヨーロッパやアフリカなど、さまざまな国の商人でにぎわっていました。あらゆる地域の楽器や音楽、踊り、文化が入り混じって、言葉ではないコミュニケーションツールとして生まれたのがタンゴなのだそうです。 タンゴを代表する名曲『ラ・クンパルシータ』は、ウルグアイの作曲家ヘラルド・マトス・ロドリゲスによってつくられました。もともとは行進曲でしたが、アルゼンチンの音楽家でありタンゴ作曲家でもあるロベルト・フィルポが、タンゴにアレンジしたそうです。