接したみんなを好きにさせる 長く繁殖犬だったダックスフンドは愛されキャラ ぽっちゃり体型&マイペースな性格で魅了
真っ白の毛並みと無垢な瞳のダックスフンド、アイスくん。 食べることが大好き、ややぽっちゃりで人間大好き。穏やかな性格で他のワンコとすぐに仲良くなれます。ベタベタに甘えてくる様子は見せませんが、「何か食べ物をくれませんか?」と目で訴えてきます。 【写真】モテモテのアイスくん「僕を踏み台にしないで~」 イケワンぶりに、メスのワンコたちはメロメロ。アイスくんと接した他のワンコたちはこぞって目がハートマークになり、アイスくんに近寄り体を擦り寄せてきます。
メスのワンコたちがアイスくんを奪い合い
その程度ならいいのですが、「アイスくんは私の恋人!」「いいえ、私のダーリンよ!」と奪い合うこともしばしば。アイスくんは争いはじめたワンコたちの踏み台になってしまう場面も。 そんな状態でもアイスくんは穏やか。怒ることはまずありません。おっとりしたところも魅力のひとつなのでしょう。
10年以上「人間の道具」として過ごした跡も…
アイスくんは推定12歳ほどのハイシニア。2022年春に保護団体、アイドッグ・レスキュー隊に引き取られました。当初より団体のメンバーも虜にし、「あなたはアシカですか?」「あなたは白熊ですか?」とすぐに人気者になったワンコです。 それまでは10年以上を繁殖場で過ごし、ずっとケージの中で過ごすだけの日々を送ってきました。 運動不足のためややぽっちゃり。前脚の筋肉がほとんどなく、足裏には腫瘍も。コンクリート道の散歩の際は痛がったり転んだりすることもあり、以前の繁殖場の劣悪な様子を感じさせます。最近では甲状腺機能が低下し治療を受けたり、エサを食べすぎて度々お腹を壊したりもします。 しかし、どんなに辛い場面でもおっとりとした表情で、治療や投薬に取り組んできました。
今の環境でも十分幸せそう
アイスくんの保護からもうすぐ1年半が経過しますが、「新しい家族」との出会いはまだです。 月齢が上がれば上がるほど、マッチングのハードルは高くなります。それでも団体関係者は「焦っても仕方ない」と慌てることなく、アイスくんの世話をし見守り続けています。 そして、当のアイスくんもおっとりマイペース。相変わらず他のワンコからの強めの求愛を受る日々です。元いた繁殖場のことを思えば、このにぎやかな環境だけでも十分楽しく、幸せに過ごせているようにも映ります。 (まいどなニュース特約・松田 義人)
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