戦後79年 三島村の特攻テーマの演劇 東京で上演
鹿児島放送
戦後79年、戦争の記憶を伝えていくことが年々難しくなる中、先日、東京都内である劇が上演されました。戦時中、三島村の黒島で、実際に起きた出来事を基に作られた演劇です。 先月、東京の劇団スーパーエキセントリックシアターのアトリエ公演で、「SeeYouTomorrow」という演劇が上演されました。 この劇は伊集院高校演劇部の顧問、上田美和先生が創作したもので、特攻で出撃後、黒島に不時着し、島民が看病にあたった史実を劇にしたものです。 この日は、原作の上田先生ら関係者など30人を超える観客の中で、上演されました。会場には、書籍「黒島を忘れない」の著者の小林ちえみさんも観に来ていました。 特攻隊員が鹿児島県沖の黒島に不時着し、島民達とのふれあいや葛藤を書いたものです。 【訪れた人】 「高校生が演じたものをプロが演じるのは嬉しく良かったです」 【小林ちえみさん(作家)】 「この本を出して10年東京で劇団の方々に黒島で起きた史実を演じてもらえる日が来るなんて感銘を受けた」 【上田美和先生】 「素晴らしかったです。阿部・柴田少尉世代の役者が、熱量を持って演じて黒島の物語が立ち現れたと思った。舞台とは、台本があれば何度でも再現することができるので、感無量でした」