金足農・中嶋悠斗が三塁打を放ち、相手の中継が乱れる間にホームを突くもタッチアウト（捕手は浅利）

＜高校野球春季秋田大会：大館鳳鳴2－1＞◇11日◇さきがけ八橋球場ほか◇2回戦 　大館鳳鳴が、第1シードの金足農を2－1で破った。　エース坂本耀投手（3年）が6被安打5四死球と走者を出しながらも、ストライクゾーンをうまく使うピッチングで、6回の1失点だけに抑えた。 　打線は1点を追う7回表に1年生捕手、浅利駿がタイムリーを放って同点に追いつき、9回に内野安打で勝ち越し点を奪った。 　エース坂本は「初回からフォアボールを出して味方にプレッシャーをかけてしまった。でも、5回のファインプレーなど仲間に助けてもらって自分の球を思い切って投げることができたと思います」と喜んだ。 　1年生ながら正捕手で、同点タイムリーも放った浅利は「初の公式戦だったので緊張しましたが、エースの坂本さんがいいピッチングをしてくれたおかげで、思い切ってプレーできました」と喜んだ。 　金足農エースの吉田大輝投手（2年）は速球に威力があるため、今畠寿樹監督は試合途中から「スライダーにしぼっていこう」と指示したという。「最初はストレート狙いでしたけど、思った以上にスライダーが多かったんで、打てるか分からなかったですけど、張らせたら意外といけました」。 　第1シードの金足農を破ったことについては「自信にしてくれればいいですね。うちは軟式野球みたいな野球しかできない。スチール、エンドラン、スクイズ、セーフティースクイズ…そういう野球を続けていきたいです」と話していた。