アトランタ連銀総裁、インフレと雇用両面でリスクのバランス目指す
(ブルームバーグ): 米アトランタ連銀のボスティック総裁は、米金融当局はインフレと雇用の両面でリスクのバランスを取らなくてはならないと述べた。
米経済は依然として力強いが、インフレに対するリスクは低下している一方で労働市場に対する脅威は高まっているとボスティック氏は述べた。
アトランタでのイベントで同氏は「インフレ目標を確実に達成させることに私は引き続き鋭意集中している」と発言。その上で「インフレはこれまで低下してきたので、2つの責務では雇用の側面がより目立っている」と続けた。
ボスティック氏は先月、予想以上の雇用の伸び鈍化が明らかになるなら0.5ポイントの追加利下げを行う可能性を排除しないとした上で、労働市場が引き続き堅調な場合は「利下げをもう少し辛抱できる余裕が持てると思う」と語っていた。
4日発表の9月雇用統計では、非農業部門雇用者数の伸びが全ての市場予想を上回り、失業率は予想外に低下した。これにより労働市場を巡る懸念が後退し、金融当局へのプレッシャーは軽減された形だ。金融市場では11月の大幅利下げの観測が後退している。
「本塁打」級の米雇用統計、FRBの肩の荷軽減-労働市場の懸念後退
原題:Bostic Says Fed Aiming to Balance Risks to Both Inflation, Jobs(抜粋)
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Jonnelle Marte