1横綱4大関が全滅 ただ一人、取材に応じた琴桜「しっかり切り替えていきます」
◇大相撲夏場所 初日(2024年5月12日 両国国技館) 1横綱4大関が全滅する波乱のスタートとなった。出場した5人以上の横綱、大関陣の総崩れは06年秋場所の6日目以来、初日では昭和以降初の異例事態となった。ただ一人、取材に応じた琴ノ若改め琴桜は「必死に取っている。いつも通りです」。大栄翔に押し出された一番を険しい表情で振り返った。 元横綱の祖父の偉大なしこ名で臨む初めての土俵。プレッシャーについては「関係ないです。集中してやったので」と話した。2日目に向け「しっかり切り替えていきます」と前だけを見据えた。 平戸海に押し出された貴景勝は取組後、左足を引きずっていた。豊昇龍は熱海富士の上手投げに敗戦。カド番の霧島は豪ノ山に屈し、最後は横綱・照ノ富士が大の里にすくい投げで敗れた。八角理事長(元横綱・北勝海)は「お客さんに申し訳ない。明日から気合を入れてやってほしい」と上位陣へ厳しい言葉を投げかけた。