ホンダ、米国EV新工場に6000t級の高圧ダイカストマシンを導入
ホンダの米国法人は、米オハイオ州で建設中の電気自動車(EV)生産拠点「EVハブ」に型締め力で6千㌧級の高圧ダイカストマシンの設置を始めたと発表した。同社はオハイオ州にある3工場の設備更新を進め、内燃機関車からハイブリッド車(HV)、EVまで同一ラインで製造する体制を整える。今年8月に公表した「アキュラ・パフォーマンスEVコンセプト」をベースにしたEVの生産を25年後半に始める予定だ。 同州のメアリズビル工場、イーストリバティ工場、エンジンを製造するアンナ工場の3工場の設備更新を進める。メアリズビル工場では2ラインを1つに統合し、EV生産の拠点としながら内燃機関車も柔軟に生産できる体制を整える。LGエナジーソリューションと共同出資する同州の電池工場を含め、設備投資は総額44億㌦(約6200億円)を見込む。 アンナ工場には高圧ダイカストマシンを計6台設置し、EV電池ケースを製造する。この「IPU(インテリジェント・パワー・ユニット)ケース」は車両プラットフォームの一部として組み込まれる。 ホンダ米国法人は「単にEVの生産に焦点を当てるのではなく、製造アプローチを根本的に再考する」としている。従業員の移動を減らすなど、シンプルなラインを目指していく。