四球数MLBワーストのギルvs球界随一の選球眼を持つド軍ラインアップの対決。前回登板時は大谷翔平が大苦戦
MLBロサンゼルス・ドジャースは現地10月28日、ニューヨーク・ヤンキースとのワールドシリーズ第3戦に臨み、4-2で快勝した。世界一まであと1勝としたドジャースは第4戦でヤンキースの予告先発、ルイス・ギルを攻略することができるか。 【画像】大谷翔平&真美子夫妻の“仲睦まじいツーショット”写真! MLB公式サイトは同日、ギルとドジャースの対戦についての記事を配信。今季29登板で15勝7敗とブレイクアウトシーズンを送ったギルは151回2/3を投げて171奪三振と圧巻の奪三振率を誇った。一方、MLB全体で64番目の投球回数にもかかわらず今季MLBワーストの77与四球を記録。今季ボール球を空振りさせたかどうかの指標で下位15%で、過去4年間で、180イニング以上を投げた先発投手のうち、四球率でギルの12.5%よりも高いのは2人だけだという。 一方でドジャースは“選球眼”に優れていることが知られており、四球率9.6%はMLB3位、チェイス率(ボール球を空振りさせる割合)で25.7%とMLBで2番目に低い数値を残している。チェイス率はポストシーズンでも同様の数値を記録しており、過去7年で今季を含めて4回チームチェイス率で首位に立っているという(750球以上が条件)。 現地6月9日にギルはドジャース戦に登板しており、その試合は5回2/3、96球で5安打5三振3失点、そして四球はわずか1。この試合でギルは先発キャリア4番目のスイング率と同8番目のチェイス率を記録するなど与四球の問題を感じさせなかった。同メディアはこの理由について、ドジャースが右腕のフォーシームに対して苦手としている(MLBの平均以下の成績を残している)ことを挙げた。特に、大谷翔平に対しては9球中6球でスイングさせ、2打数0安打に封じた。 ギルに勝ちはつかなかったがこの試合はヤンキースが勝利。豪腕の良くない兆候が出るか否かが、勝敗を分ける要素の一つとなるだろう。 構成●THE DIGEST編集部
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