声優・諏訪部順一 いつの間にか声優に 演じるキャラクターは“常にオーダーメイド”
『テニスの王子様』の跡部景吾や、『呪術廻戦』の両面宿儺などの声で知られる声優の諏訪部順一さん。番組のナレーションなどでも活躍する人気声優です。 【動画】声優の諏訪部順一さんにインタビュー “アニメ・声優オタク”の日本テレビアナウンサー・伊藤遼がお話を聞いてきました 実は諏訪部さん、声優を始めた頃はストレスを感じていたといいます。そんな諏訪部さんが今、声優として作品やキャラクターに持つ思いとは。“アニメ・声優オタク”の私、伊藤遼がお話を聞いてきました。
■諏訪部順一 最初はアニメの現場は「どちらかと言えばストレスの方が大きかった」
諏訪部さんはもともと、ナレーターやラジオDJとしての適性を認められ事務所に入ったそうです。声を使う仕事をする中、アニメのオーディションを受け、いつの間にか声優の仕事になっていたといいます。 ――声優になって大変だったことは? 正直に言うと最初は、アニメの現場って何にも分からない、右も左も分からない状態で入っているので、どちらかと言えばストレスの方が大きかったんです。例えばナレーションの現場だと、自分のペースで自由が利く感じでプレーできるようになっていたんですが、アニメの現場ではボールすら蹴れないような状態で、このギャップに自分の中でかなり苦しんだ時期もありました。でも、やればやるほど面白くなって楽しくなって、周りが見えてくると他の人の芝居も聞こえてくるように見えるようになってきて、気が付けば今にいたって四半世紀超える形でこの業界でお仕事させていただいています。 ――声優の奥深さ、面白さはどんなところに感じますか? やはり自分の体、身体と違った存在を演じられるっていうのはすごく面白いですよね。見かけに縛られない形で、年齢も関係なく、なんだったら人間じゃないものも演じられます。そういう面白さはすごくあると思います。あと今、日本のアニメーションって世界中の方が見てくださっています。僕らは基本的に日本語で表現していますが、それを世界中の方が見て、なんだったら(日本語を)覚えてくださって…。これってとてもすごいことだと思うので、だからやればやるほど、ナレーションでもそうなんですけど、日本語の大切さというかアイデンティティーみたいなものにもつながるというか、大切にしたいなと思う気持ちが強くなってきましたね。