二つの熱帯低気圧の動向は? お盆休みにかけてゲリラ豪雨と猛烈な暑さに要注意
お盆休み後半の天気
お盆休み後半も、九州から近畿は晴れる日が多いですが、東海は雨が降りやすくなるでしょう。関東も16日(金)頃にかけて雨雲がかかりやすいものの、日差しの届く日が多い見込みです。東北や北海道は雲が増える日もありますが、度々日差しが届きそうです。 猛烈な暑さはなかなか収まらず、九州から東海は引き続き猛暑日の所が多いでしょう。お盆休み期間中、屋外のレジャーを楽しむ方も多いと思いますが、できる限りの熱中症対策を行い、体調がすぐれないときは無理をせず、涼しい場所で休むようにしてください。
山・海・川のレジャーの注意点は
お盆休みにかけても屋外のレジャーは天気の急変に注意が必要です。 山では雷雨の危険があるため、事前に気象情報を確認のうえ、山に入るか慎重に判断をして下さい。 万が一に備えて、避難できる山小屋の位置なども事前に把握しておきましょう。 海でも落雷は感電の恐れが高く、非常に危険です。 少しでも雷の音がしたら、すぐに海から上がって車や頑丈な建物に避難しましょう。 川では、晴れていても上流部の大雨で水位が急に高くなることがあります。 中州には入らず、テントを張る際は川から十分に距離をとりましょう。 最新の雨雲レーダーを確認して、上流部も含めた実況や今後の予想を確認しましょう。
あると便利 熱中症対策グッズ
夏のレジャーなど、暑い中、外で過ごす時には、熱中症対策として、次のようなグッズがあると、便利です。 ①ペットボトルや水筒に入った飲み物(水やスポーツドリンクなど)を用意して、気づいた時に、すぐ水分補給ができるようにしましょう。また、塩分タブレットや塩分の含まれた飴があると、大量の汗によって失われた塩分を、手軽に補給できます。 ②日傘や帽子で、日差しの暑さを遮りましょう。晴れた日は、地面に近い所ほど気温が高いため、背の低いお子さんは、大人よりも暑い空気に包まれてしまいます。また、帽子をかぶると、熱中症対策だけでなく、紫外線対策にも効果的です。帽子は、時々はずして、汗を蒸発させましょう。さらに、海岸など日陰のない所でのレジャーでは、日よけテントがあると、日陰を作り出すことができます。 ③扇子やうちわ、携帯扇風機もおススメです。涼しい風で、体を冷やすことができます。 ④冷却シートなどの冷却グッズも、上手に利用しましょう。ネッククーラーは、太い血管が体の表面近くを通っている首元を冷やすため、効率よくクールダウンできます。また、保冷剤や氷があれば、タオルなどにくるみ、体(首、脇の下、太ももの付け根など)にあてて、冷やすことができます。他にも、スカーフやバンダナがあると、水で濡らして首や頭に巻けば、水が蒸発する時にまわりの熱を奪うため、体温を下げることができます。 (熱中症を予防するには、熱中症対策グッズを用意するだけでなく、なるべく涼しい所でこまめに休憩することや、「水分をとっている?」「少し休んだほうが良いよ」など声をかけ合うことも、忘れないでください。)
日本気象協会 本社 中川 裕美子