ボート競技の世界に魅入られた女性の狂気に満ちた情熱 『ノーヴィス』11月1日公開決定
映画『THE NOVICE(原題)』が『ノーヴィス』の邦題で、11月1日よりヒューマントラストシネマ渋谷ほかで公開されることが決定。あわせて、日本版予告とポスタービジュアルが公開された。 【写真】『ノーヴィス』場面写真(複数あり) 本作は、ローイング(ボート競技)の世界に魅入られたある女性の、情熱という名の狂気を纏った激浪の物語。「ノーヴィス/novice」とは、新入り、初心者を意味し、スポーツ分野においては競技者の分類として使われ、一定のランクに達していない初心者のことを指す。 「困難だからこそ挑戦するのだ」というJ・F・ケネディの言葉を胸に、アレックスは大学女子ボート部の門を叩く。猛烈に練習に励み、スポーツ万能な同期のジェイミーにライバル心を燃やすアレックス。上級生のケガでレギュラーの座がひとつ空いた時、その座を巡って熾烈な争いが繰り広げられる。レギュラー入りで得られる奨学金がどうしても必要なジェイミーは画策に走り、その座を奪取。出し抜かれたアレクッスは雪辱を果たそうとするが、その強すぎる執着心は次第に狂気を帯びていく……。 本作は、デイミアン・チャゼルの『セッション』、クエンティン・タランティーノの『ヘイトフル・エイト』 などの音響に携わってきたローレン・ハダウェイによる初監督作。大学時代にローイングに自ら没頭した体験を基に作り上げられ、自身で脚本と編集も担当した。 主演は、『エスターファースト・キル』のイザベル・ファーマン。撮影前の6週間、毎朝4時半に起き、1日6時間の水上トレーニングを行ったファーマンは、第20回トライベッカ国際映画祭において主演女優賞を受賞。本作は同映画祭で作品賞と撮影賞も受賞している。 公開されたポスタービジュアルには、あるレースに臨むアレックスがオールを漕ぎながら空を見上げる姿が大きく捉えられ、キャッチコピーには「漕ぎ続けろ。」という、止められない彼女の情熱を代弁する言葉が添えられた。 あわせて公開された日本版予告は、大学のボート部に入部したアレックスが、新入部員のためのオリエンテーションに参加している場面で幕を開ける。レギュラーの座を目指すための第一歩として、コーチから「脚、体、腕」という身体の適切な使い方を徹底的に叩き込まれるアレックス。ボートのみならず全てにおいて強い闘志や執着を抱き、肉体的にも精神的にも追い詰められていく。コーチや周囲に心配までされるほどストイックなアレックスの姿が捉えられた映像となっている。
リアルサウンド編集部