「佐々木朗希のメジャー挑戦は我儘ではない。問題は球団だ」ロッテ大物OB里崎智也氏が賛否飛び交う“令和の怪物”のポスティング問題について密約説を否定し“正論”ぶつける
その上で里崎氏は、球団の方針にこう疑問を投げかける。 「球団の目標は日本一になることだ。だから、私は『佐々木のメジャー移籍を認めたということは、佐々木がいなくても日本一になれるということなんですね?』という問いを投げかけたい。もしそうでないならロッテは選手を育ててメジャーへ送り込むメジャーのマイナー組織と一緒ですよ。客観的に見て、まだ佐々木が抜けた穴を埋める戦力補強は見えていない。でもその答えは来シーズンが終わるまで待つしかない。もし日本一になることができなければファンは黙っていないでしょう。極論を言えば責任を負いフロントは総辞職をしなければならない」 OBゆえの厳しい意見だ。 また球団は完全否定しているが、入団時にポスティングによるメジャー移籍を認めるという“密約”が結ばれていたのでは?との噂も絶えない。 だが、里崎氏はその密約説には否定的だ。 「もしそうであれば昨年オフの段階でポスティングを認めているでしょう。そういった裏契約はなかったと思う」 過去には主力がポスティングでメジャーに移籍した翌年にリーグ優勝した例はある。日ハムでは、2011年に18勝6敗、防御率1.44で奪三振タイトルも獲得したダルビッシュ有がそのオフにポスティングでレンジャーズに移籍したが、翌2012年に3年ぶりのリーグ優勝。 広島では2015年に15勝8敗、防御率2.09riの成績を残して沢村賞を獲得した前田健太のポスティングをそのオフに認めてドジャースに移籍したが、翌2016年には25年ぶりのリーグ優勝を果たした。またオリックスでも2022年オフに主軸を打っていた吉田正尚のポステイングを認めてレッドソックスに移籍したが、チームは2023年にリーグ3連覇している。ただし3球団共に日本シリーズでは敗退して日本一にはなっていない。 里崎氏は、「広島には、当時“タナキクマル”(田中、菊池、丸)がいて、前年には黒田博樹さんが凱旋するなど、チームには戦力があり中心となる選手もいた。日ハムも斎藤佑樹が開幕投手を務め、ちょうど優勝したオフのドラフトで大谷が入ってきている。佐々木は、5年間でフル稼働したシーズンはなかったが、じゃあ今のロッテに佐々木に代わる選手は誰がいますか?」との見解を口にした。 里崎氏の言葉通り、佐々木の希望に沿い、ポスティングを容認したロッテの判断の成否が明らかになるのは、来季のシーズン後。佐々木もロッテも「ウインウイン」の結果が出れば、ハッピーエンドなのだが…。 (文責・RONSPO編集部)
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