F1メカ解説|超ハイダウンフォース仕様のリヤウイングが登場! 低速モナコでフェラーリとマクラーレンが新パーツでレッドブル撃破に挑む
■レッドブル
レッドブルも手ぶらでモナコにやってきた訳ではなく、調整を加えたリヤウイングとビームウイングを投入。ウイングを「より湾曲させ、角度をつける」ことで、局所的なダウンフォース増加を狙った。 レッドブルを含む数チームは、モナコの非常にタイトなフェアモント・ヘアピンを回り切ることができるように、フロントサスペンションのフェアリングに切り欠きやを入れるなどした。
■メルセデス
メルセデスは一般的なハイダウンフォース仕様のリヤウイングに加え、新しいフロントウイングもモナコに持ち込んだ。局所的にダウンフォースを増やすだけでなく、ウイング先端からマシン後方に向かう渦流を変化させ、タイヤが生む乱流の改善に寄与するはずだ。 アストンマーティンは、より“アグレッシブな”ハイダウンフォース仕様のリヤウイングをモナコで採用。これは他チームよりもモナコ特化のソリューションであり、最大限のダウンフォースを得るために空力効率が犠牲になることを受け入れた。 これまで挙げたチーム以外にも、アルピーヌ、RB、ウイリアムズ、ハース、ザウバーは、モナコ特化のパーツと共にリヤウイングを持ち込んだ。なおアルピーヌは、ヘイローの新型フェアリングも投入した。
Filip Cleeren