バイク愛好家が道の駅清掃 松山・北条 たまり場マナー向上へ「騒音イメージ払拭したい」(愛媛)
愛媛県松山市北条地域でのバイクや車による騒音問題で、夜間のたまり場となっている道の駅「風早の郷(さと)風和里(ふわり)」(同市大浦)やバイクへの悪いイメージを払拭しようと、愛好家らがこのほど、風和里や向かい側にある海水浴場を清掃した。バイク利用者がマナーなどを考えるきっかけになるよう、活動を続けていく方針だ。 7月下旬にあった清掃活動には、交流サイト(SNS)などを通じて約50人が集まった。発起人は、市内の二輪販売店「バイクハウス阿部」で統括営業部長を務める仙波博さん(49)。きっかけは問題を取り上げた愛媛新聞の記事だったとし「騒音への意見は絶対あると思うし、バイクに関わる一人として申し訳ない。風和里に迷惑をかけていないか心配になり、恩返ししたかった」と明かす。 自身も日中に風和里を訪れることが多く「海が見渡せて景色がよく、気分転換や息抜きができる。交流の場にもなっている」と魅力を語る。一方で人が集まることが騒音問題にもつながっているとし「みんなでマナーを考えていきたい」。 伊藤広大さん(27)=西条市黒瀬=と、飯尾勇斗さん(27)=松山市堀江町=は、友人3人と参加した。5人は別々にバイクで訪れるうちに親しくなったといい「風和里がなければ出会わなかった」としみじみ。 X(旧ツイッター)で記事を知り「夜間閉鎖したらいい」とのコメントも目にした。「空吹かしやブンブン音を立てるのは一部のバイクで、普通に走っている自分たちが一緒にされるのは、正直不服だ」とこぼすが「バイクに興味がない人が騒音と感じる気持ちは分かる」とも。「勝手かもしれないけど、大事な場所を奪わないで」と訴えた。
愛媛新聞社