大阪・関西将棋会館で指された第６期清麗戦五番勝負第４局で挑戦者・加藤桃子女流四段（手前）を退けて「クイーン清麗」になった福間香奈清麗

　将棋・第６期清麗戦五番勝負第４局が２０日、大阪・関西将棋会館で指され、福間香奈清麗＝女流王座、女流名人、女流王位、倉敷藤花と五冠＝が挑戦者・加藤桃子女流四段に後手番の１１８手で勝ち、シリーズ３勝１敗で３連覇を果たした。５筋の攻防から差を広げ、加藤を１分将棋に追い詰めて投了させた。 　６期中、加藤に奪取された第３期以外はすべて福間（旧姓・里見）が制しており、通算５期で「クイーン清麗」となった。「クイーン」は女流棋士の永世称号。福間は倉敷藤花（２０１２年）、女流名人（１４年）、女流王将（１６年）、女流王位（１９年）、女流王座（２１年）に続き、史上初で自己最多記録を更新する６つ目の「クイーン」に輝いた。 　なお、棋士（プロ）では羽生善治九段が叡王以外の七冠ですべて永世称号を獲得している。 　今月３１日には西山朋佳白玲＝女王、女流王将と三冠＝に挑戦する第４期白玲七番勝負第１局が「グランドニッコー東京　台場」で開幕する。西山は白玲初の連覇、福間は２０２２年以来で福間姓では初体験となる女流六冠復帰を目指す。 　白玲は女流八冠で序列１位のタイトルだが、歴史が浅く福間はまだ１期（第２期）。第１８期のトーナメント開催中の女王も１期のみ（第６期）となっている。