【津ボート・GⅡボートレース甲子園】白井英治が4カドから白星/ドリーム峰竜太と予選の桑原悠は薄氷の勝利
<10日・津ボート・初日> <ボート王国九州・山口!> 初日の九州・山口県勢は、ドリームを制した峰竜太を含めて計3勝。ドリームの峰と、2Rの桑原悠は1枠に組まれ、いわばノルマともいえる白星だったが、カド4コースから制したのが10Rの白井英治。イン中島孝平をまくり差しで捉え、前半5着の分をすぐに挽回した。 近代ボートレースでの偶数コースは展開を待っての差しというのが定番。それでも、旧形態のレースを知る登録3千番台の白井としては「伸びている以上は、カドならやっぱりまくりたいですよ」。 内3艇を全部まくることはできなかったが、その思いは十分に表現されたレースだった。カドから02のSを踏み込み、3、2コースを叩いた上でのまくり差し。カドが展開をつくるからこその1Mの攻防の面白さであり、大外(島村隆幸)を3着に引き込む結果にもつながった。 前検につかみかねた機力も前後半と走る中で充実し、「伸びが良くなってきた」。この流れで、2日目の1走もポイントを積み上げる。
桑原と峰は薄氷の勝利だった。結果としてはイン逃げの桑原だが、3コース吉川元浩の全速まくりに遭い、「普通ならやられているところだった」。ただ、吉川が相当に低調で、「吉川さんとの比較で足が良かったから勝てた」。そんな巡り合わせを味方につけた。
峰は1Mでイン逃げを決めながら、あわや2着という冷や冷やの内容。1周2Mのターンの初動で「波に引っかかって…」と制御を失い、失敗のターンに。差した毒島誠に追い付かれたが、2周1Mの全速戦でどうにか先頭を取り返した。 機力は前検ほどの不安はなくなり「ドリームの足は良かった」。ただ「合う範囲が狭い。合わないと全部がなくなる」。とはいえ、その勘どころに優れているからこその超一流。2日目もピンポイントでマッチさせてみせる。