日本ハム・新庄監督、ファーストS温存した伊藤で初戦落とすも「まだ、まだ、まだぁ」 中3日の前倒し投入案も
(パーソル クライマックスシリーズ パ ファイナルステージ、ソフトバンク5-2日本ハム、第1戦、ソフトバンク2勝、16日、みずほペイペイ)努めて明るく振る舞った。日本ハム・新庄剛志監督(52)は「まだ、まだ、まだぁ。明日、明日。4勝されるまではみんな間違いなく諦めないんでね」と、問わず語りしながら報道陣の前に現れた。 【写真】ベンチでボールを放る日本ハム・新庄剛志監督 シナリオが崩れた。日本シリーズ進出のウルトラCとして、プロ4年目の今季に14勝5敗で最多勝と勝率第1位の2冠を獲得した伊藤をファイナル初戦まで温存してきたが、その絶対エースが6回途中97球、4失点で降板。ソフトバンクのアドバンテージの1勝を消してタイに持ち込む算段は絵に描いた餅で終わった。 10被安打中7本が変化球を打たれたもので、伊藤は「悔しいし、申し訳ない。球は走っていたが、変化球の精度が甘かった。もったいない」と肩を落とした。ただ、指揮官は「もう、ああだこうだは言わない。見たまんま。しかし、(10月4日のレギュラーシーズン最終戦から)あんだけ(間隔が)空いて、打ち返すんだから大したもん。感心しました、さすがやねって」と、ソフトバンク打線に脱帽した。 〝脚本〟の手直しもすでに頭にある。当初は伊藤で第1戦を勝利すれば、中4日で第6戦先発のプランだったが、建山投手コーチも「いよいよ後がなくなったら、行くかもしれない」と言及。第4戦で2勝3敗(アドバンテージ含む)となった場合に第5戦に中3日の前倒し投入案で、新庄監督は「次は今年の最後の意地っていうのを見せてもらいたい。まあ、(その日が)来たら分かります」と暗に示した。(東山貴実)