「ふぐ料理を見て一目ぼれ」世界から注目される日本の“ふぐ” 「いつか母国に店を出したい」外国人も
さらにふぐ料理を学ぼうと、外国人スタッフも増えてきています。 【玄品グループ株式会社 関門海 西日本営業部 請谷俊介サブマネージャー】「自国に戻って、願わくば玄品の店を開いていただきたい。フグってめっちゃうまいんやでってことを、(世界に)知っていただけたら」 日本のフグを世界へ。描く展望とは。
■いつか母国に「自分の店を開きたい」 “利き手”を変えて猛勉強 努力が実り厨房を任される存在に
世界から注目される日本の“ふぐ”。 「いつか母国に店を出したい」と、夢をもつ外国人もいます。 ふぐの調理を学ぶのは、ベトナムから来たライミン・ヒエウさん(30)。 (Q.フグの調理で難しいことは?) 【玄品 京都祇園 ライミン・ヒエウさん】「毒があるから慎重に、さばかないといけない」 4年前に来日したライミンさん。調理師の専門学校卒業後に入社し、ふぐ調理師の免許も取得しました。 そして去年11月、全国の料理人たちが集まり、フグの処理や調理技術を競う大会に関西代表として出場。 【玄品 京都祇園 ライミン・ヒエウさん】「ベトナムで日本料理すごく人気だから、将来、自分の店を開きたい」 料理人の腕が試される「てっちり」と「てっさ」の盛り付けを華麗に仕上げ、見事、審査員特別賞を受賞したのです。
なぜ“フグ”の道を選んだのでしょうか? 【玄品 京都祇園 ライミン・ヒエウさん】「専門学校の時に、ふぐ料理を見て“一目ぼれ”ですね。“てっさ”はすごく美しいですね、繊細で」 しかし、ベトナムでは食中毒が相次ぎ、およそ20年前からふぐを取ることも、食べることも禁止に…。 【玄品 京都祇園 ライミン・ヒエウさん】「解禁するために、ふぐの知識、技術、魅力をベトナム人に広めていきたい」
いつかベトナムでふぐ料理を出すために猛勉強中ですが、簡単な道のりではありません。 もともとは“左利き”でしたが、「てっさ」は、“右手”でさばいています。 【玄品 京都祇園 ライミン・ヒエウさん】「私1人だけ左利き。(右手用の包丁を)左手で使ったら危ない」 (Q.左手用の包丁がない?) 【玄品 京都祇園 ライミン・ヒエウさん】「ありますけど、2倍ぐらい高価」 “厚さ1ミリ”の透明で、美しい「てっさ」を切るために…。 そんな努力が実り、今では厨房を任される存在になりました。
【玄品 京都祇園 高橋靖恵副店長】「料理はバッチリなので、あとはお会計とか数字の面ですね」 【玄品 京都祇園 ライミン・ヒエウさん】「日本語がまだまだですから、結構、頑張ってます…」 外国人から脚光を浴びる日本のふぐ。 世界中に広がる日が来るかもしれません。 (関西テレビ「newsランナー」2024年11月19日放送)
関西テレビ