バモス・ビーチクルーザー【4】工房によるホンモノのウッドワークを採用したその理由
高級リゾート地の足として使われるビーチカー。そのテイストを、ヒストリックな軽自動車をカスタムして作り上げたのがフォレストオートのバモスホンダ。ビーチクルーザーと名付けられた遊び心満載の1台は、初春の日差しと風を浴びながら、フルオープンで海沿いの街を駆け抜ける。 【画像16枚】ミッドシップレイアウトのためデッキ(荷台)部分にアクセスリッドがある。通常は鉄板の1枚ものの蓋があるが、左右ヒンジのりリッドに変えられている 【1971年式 バモスホンダ Vol.4】 このコンビ部分にひと工夫があり、凹形状をもつコナラにヤマザクラをはめ込んでいく構造で、かつヤマザクラが少し出っ張るあつらえにより、若干の凸凹ができる。これが滑り止めの役目を果たすという作りなのだ。 ウッドワークを担当したのは、高村クラフト工房。埼玉県で人工林の木材を使用し、木工品を製作している。 バモスの制作タイミングは2019年の台風15号による災害が発生した時期。千葉県にあるフォレストオートの周辺でも、倒木などによる被災があり、その倒木の中に人の手が入らなくなった人工林で育ったものがあることを知ったのだ。 主要諸元 SPECIFICATIONS 1971年式 バモスホンダ ▪エクステリア:FAFマットペイント・天然ウッド(コナラ・サクラ・チーク)・日よけスクリーン ▪エンジン:354cc(30ps) ▪サスペンション:FAFリフトアップ/FAFリフトアップキット ▪タイヤ:マキシス AT20X6-10 ▪インテリア:オリジナルシート張り替え、ウッドステアリング交換、天然ウッドパネル(チーク)、荷台を天然ウッド(コナラ・サクラ)でヨットのデッキ風に製作 ※そのほかオリジナルワンオフあり 初出:ノスタルジックスピード vol.024 2020年4月号 (記事中の内容は掲載当時のものを主とし、一部加筆したものです)
Nosweb 編集部