「突き上げられ…その瞬間2階が落ちてきた」小1で被災…3歳と1歳弟を亡くした男性は、18歳で消防団へ「次は自分がやる番やな」
高齢化と若者不足で団員数が減少
しかし、高齢化と若者不足を背景に全国的に団員数は減り続けていて、柴田さんの消防団でも最も多かった18人から今年は10人ほどに減る見込みです。柴田さんは災害時に地域の支えとなる消防団の存在を絶やしてはいけないといいます。 (柴田大輔さん)「消防団そもそもがあまり知られていないから。地域の人に声をかけて、消防団入ってもらえますかっていって、声掛けをして何とか持続させないと」
絶やさぬため勧誘活動を精力的に
この日、柴田さんは消防団の詰所である若者と待ち合わせていました。藤原祐弥さん(21)、柴田さんと同じ長田区出身で若者らでつくる震災語り部団体の代表を務めています。柴田さんも語り部活動をしていて、およそ1年前から交流がありましたが、消防団に入ってもらえないかと初めて、声をかけました。 (柴田大輔さん)「地元一緒やなと思って。消防団に誘いたいなってずっと思っていて喋りたかったけど、あまり時間がなかった」 (藤原祐弥さん)「一番火災がひどかった神戸の長田の町で生まれ育って、高校入ってからも震災学習っていうのを続けていて。ボランティア活動、震災関連のボランティア活動をしたいなと思って」 (柴田大輔さん)「自分もそうやねん。ボランティアをしたいという気持ちがめっちゃあって。地域を守れるって聞いたから『これやったら入りたい』と思って」 (藤原祐弥さん)「僕でよければっていうのはあるんですけど。確定はまた追ってっていう感じですね。ありがとうございます」 (柴田大輔さん)「消防団を活性化して、盛り上げていく。それが一番の僕の思いです」「安心できる消防団にして引き継いでいきたい」 災害時、多くの命を救う消防団。これからも地域の力として受け継がれていきます。