今永昇太（カブス）

シカゴのルーキー左腕がナショナル・リーグ最強チーム相手に好投し、オールスターゲーム選出へ存在感を高めた。

カブスの今永昇太は現地7月3日（日本時間4日）、本拠地リグレーフィールドでのフィリーズ戦に先発登板すると、目下MLB最高勝率を誇るチーム相手に6回86球を投げ、6安打3失点、8奪三振1四球の好投でクオリティ・スタートを達成した。試合はカブスが3-5で敗れ、左腕に勝敗はつかなかった。

『MLB.com』でカブスを担当するジョーダン・バスティアン記者は試合後、「イマナガが、MLB最高のフィリーズ相手にオールスターへの主張を膨らませる」と題した記事を投稿。

その冒頭で、「カブスが失意のシーズン前半を送るなか、ショウタ・イマナガは安定感を保っている。失敗した2試合の先発登板を除くと、ルーキー左腕はこの秋にナショナル・リーグ新人王争いに加わるような傑出したシーズンを送っている」とした。

その上で、「現時点では水曜夜にリグレーフィールドにて、5-3で敗れた試合で、フィリーズのザック・ウィーラーと投げ合うなかで、クオリティ・スタートを達成してイマナガには、ナ・リーグのオールスターチームに枠があるかもしれない」と、オールスター選出の可能性について言及した。

記事では同僚のイアン・ハップは、「彼はファンタスティックだ。彼はこのゲームで最高の投手1人だし、ルーキーとして、メジャーリーグで先発した最初の16試合で彼のやり遂げてきたことは、素晴らしく見事なものだと思う」。

「僕ら的な観点から言って、彼はこれまでずっと、最も頼れる選手となってきた。彼がオールスターゲームでシカゴ・カブスを代表することになれば、僕は栄誉に感じることだろう」とコメント。

また、クレイグ・カウンセル監督は「我々にはオールスター選出に値する選手が2人ほどいると思う。ショウタの件に関しては見ての通り、数字が全てを語っている。本当にその通りだ。彼はかなり良い投球をしてきた。彼は見ていて楽しい。彼は我々に勝つチャンスを与えてきた」。

「確かに、2試合には苦しんだかもしれないが、それ以外は、かなり優れたパフォーマンスだった。確実にオールスター級だった」とのコメントを引用し、今永がオールスターに選出されることへの正当性を指摘している。