B’z稲葉浩志さん、岡山で7年ぶり凱旋ライブへ…ファン木彫りの肖像などで熱く「おもてなし」
津山に熱い夏がやってくる――。人気ロックバンド「B’z」のボーカルで岡山県津山市出身の稲葉浩志さんのソロライブが8月に市内で開催される。全国から訪れるファンらを温かく迎えようと、地元では有志らが道案内やイベントなどの“おもてなし”を計画し、JR津山駅から会場までを飾り付ける準備なども始まった。7年ぶりの凱旋(がいせん)に向け、早くも盛り上がりを見せている。(小坂渉)
「B’z」の公式ホームページによると、ソロライブはツアーの一環で8月13、14日、津山文化センター(山下)で行われる。すでにチケットは完売しているというが、2017年の「B’z」ライブでは、入場できなくても雰囲気を近くで感じたいというファンが会場周辺にも多く訪れた。
今回は2日間の開催で、さらに多くの人出が見込まれることから、若手の経営者らが、ファンに津山の魅力を伝え、満足度を高めてもらおうと、市のまちづくり構想の一環として「津山おもてなしプロジェクト」を始動させた。
計画では、来場者を案内・誘導し、会場周辺には津山のソウルフード・牛肉料理などの飲食ブースを設置する。稲葉さんゆかりのスポットも盛り込んだマップの作製、ステージイベントのほか、熱中症対策にも取り組む。今月中に専用のホームページを開設し、活動資金のためクラウドファンディングも検討する。
実行委員会委員長の芦田雅嗣・津山青年会議所副理事長は「津山をより楽しみ、『親切なまち』だと思い、また来たくなってもらえたら」と期待している。
観光、商工など各団体や市民グループも連携。津山市内のライオンズクラブ5団体は、津山駅から会場までの沿道にヒマワリのプランター330個を並べる予定で、すでに育て始めている。
地域の商店主やファンでつくる「B’z津山を盛り上げる会」は、稲葉さんの姿を板に彫った作品約20点を商業施設「アルネ津山」に展示している。ファン歴30年以上という大阪在住の「まつえり」さんが制作したもので、稲葉さんがマイクを持って熱唱したり、ギターの松本孝弘さんと並んだりする姿を表現している。