「テニミュ」4thシーズンは全国大会へ…バトンをつなぐ青学(せいがく)&比嘉「新キャストお披露目会」レポート
11月14日、都内で「ミュージカル『テニスの王子様』4thシーズン 新キャストお披露目会」が開催。2025年1月に開幕するシリーズ最新作「青学(せいがく)vs比嘉」より新たに加わる青学(せいがく)キャスト、比嘉キャストが登壇し、集まったファンにキャラクター姿をお披露目した。 【写真】ついに12代目!「テニミュ」新青学(せいがく)レギュラー陣 ■全国大会に挑む新キャストが登場 2021年に始動したミュージカル『テニスの王子様』4thシーズンは、これまでに5作品が上演され、次回作「青学(せいがく)vs比嘉」で物語はついに全国大会へ。同作から「テニミュ」の歴史に加わる“12代目”青学キャストは以下の12名だ。 <青学(せいがく)> 越前リョーマ役:竹内雄大 手塚国光役:寺田友哉 大石秀一郎役:藤本力翔 不二周助役:橋本勇大 乾 貞治役:世良大雅 菊丸英二役:長嶺龍汰 河村 隆役:坂上翔麻 桃城 武役:有岡歩斗 海堂 薫役:渡邊 樹 堀尾聡史役:大山蓮斗 加藤勝郎役:加藤央睦 水野カツオ役:中川湊斗 お披露目会には、青学の前に立ちはだかる比嘉中キャストの面々も登場。ともに「青学(せいがく)vs比嘉」公演を盛り上げるライバル・仲間として、トークやパフォーマンスを披露した。 <比嘉> 木手永四郎役:二階堂 心 甲斐裕次郎役:益川和久 平古場 凛役:桜井 一 知念 寛役:坂田大夢 田仁志 慧役:平川聖大 不知火知弥役:高岩芯泰 新垣浩一役:津山晄士朗 ※田仁志慧の「慧」は旧字体 ■「テニミュ」の新たな歴史をつなぐ“継承”のお披露目会 お披露目会はまず、2024年5~6月に開催された「Dream Live 2024 ~Memorial Match~」で11代目青学(せいがく)が華々しく卒業したシーンの映像からスタート。残された青学ジャージに手を伸ばすのは、彼らからバトンをつないだ新たな越前リョーマ(竹内)だ。 シーンは変わり、とある街中。スーツを着たサラリーマン2人は、いずれも「テニミュ」1stシーズンで活躍した永山たかしと郷本直也。彼らがリョーマの影を追い、テニスコートへと誘われるのだが…。20年にわたる「テニミュ」の歴史を感じさせるサプライズ演出に、客席からは大きな歓声が上がっていた。 歴代キャストと初代キャストがクロスオーバーするスペシャルなOP映像を引き継ぐように、ステージのど真ん中に竹内演じるリョーマが登場。そこからキャラクターたちがおなじみのセリフとともにつぎつぎと現れ、大きな拍手に迎えられながら新キャストがお披露目された。 青学キャスト、比嘉キャストが全員集合したところで、インタビューコーナーがスタート。「オーディションに受かったことを知った瞬間」という質問では、竹内がオーディションが終わり、帰宅して家でくつろいでいたところに合格の電話を受け、「ママ~」と呼びかけた…というかわいらしいエピソードを語ったり、前述の「Dream Live 2024」にアンダーキャストとして参加していた藤本から、その稽古中に合否の連絡が来ずソワソワしていたが、大事な稽古の最中に浮かれないようあえて伝えられていなかった…といった裏話が明かされた。 さらに「演じるキャラクターとの共通点」という質問では、寺田が「表情」を挙げる。原作中でもその表情の固さを指摘される手塚になぞらえ「僕も感情どこ行った?っていわれるくらい、感情がないんですよ」と語るさなか、ほかの青学メンバーが寺田を笑わせようとし、その姿を見て思わず笑ってしまう…といった和やかな場面も見られた。 インタビューコーナー最後の質問は、「テニミュ」ファンには定番の「好きなおにぎりの具は?」。回答は以下の通り。実直に答える青学メンバーと対照的に、“沖縄”にちなんだ変わり種(?)を挙げる比嘉メンバーのサービス精神も光る回答となった。 竹内「いくら」 寺田「梅」 藤本「しゃけ」 橋本「ツナマヨ」 世良「おかか」 長嶺「梅」 坂上「焼きたらこ」 有岡「いくら」 渡邊「紅しゃけ」 大山「鶏五目」 加藤「いくら」 中川「肉」 二階堂「ツナマヨ」 益川「しゃけ」 桜井「もずく」 坂田「ちんすこう」 平川「唐揚げ」(「訂正させてください、ラフテーでお願いします!」) 高岩「ちんすこう」 津山「ポークたまご」 最後はお待ちかねのパフォーマンス生お披露目。この日のために稽古を重ねてきたという渾身のパフォーマンスで彼らならではの個性・魅力を存分に見せつけ、客席に降り立ってのファンサービスでは弾けるような笑顔を見せていた。 なおこのお披露目会の中で、「テニミュ」の歴史で初めてワークショップ形式のオーディションが行われたことも明らかに。このオーディションには先輩である11代目青学レギュラーキャストが参加し、「河村 隆役のグループを見ていた大友 海の手拍手が優し過ぎて保育園のようだった」「桃城 武役・寶珠山 駿のグループが盛り上がり過ぎて、大人から怒られていた」といった逸話も語られ、まさに歴代キャストが次世代にたすきをつなぎ、歴史を紡いでゆく「テニミュ」ならではの“継承”が垣間見えた。 お披露目会の後には、報道陣向けの取材会が実施された。各キャストのコメントほぼ全文を掲載する。 ■越前リョーマ役:竹内雄大 お披露目会の稽古にあたって、僕自身初めてのことがたくさんあって、不安や困ったことがたくさんあったんですけど、青学(せいがく)や比嘉のみんな、スタッフの皆さんが助けてくれたおかげで、たくさんのお客さんの前でパフォーマンスができてとても幸せでした。こんな幸せな経験をさせてくれたカンパニーのみんなにはとても感謝しています。 リョーマくんは何やかんや、一番中学生っぽくて、そういうところがかわいいなって思っています。リョーマくんは常に上を目指す好奇心とか向上心があって、そういうとこが尊敬できて誇りに思っています。 ■手塚国光役:寺田友哉 まず、無事に怪我なく1回目を乗り切ることができてうれしく思っています。まだ夜の部が残っているので、油断せず皆さんと楽しんでいけたらと思っております。 手塚の好きなところは…僕も原作を読んでいるんですけど、手塚国光が一番好きで。手塚の好きなところは、一見冷酷に見られがちな表情とか発言があるんですけど、誰よりも部のことを思っていて、部のためなら自己犠牲もいとわないような性格が僕は大好きです。何事にも油断しない性格も好きです。以上です。 ■大石秀一郎役:藤本力翔 お披露目会を終えて、感想は「とにかく楽しかった」というところで。この日に向けて熱量の高い稽古をずっとしてきたので、みんなでこの日を迎えられて嬉しい気持ちでいっぱいです。これから新青学の全国大会の物語が始まるということで、どんどんどんどん成長していけるように、みんなで力を合わせて頑張っていきたいと思っています。 大石くんの好きなところは、とにかく優しくて人のためチームのために行動できるところ。僕もそんな大石くんのように人のことを考えて行動できるような人になりたいなと思っています。 ■不二周助役:橋本勇大 ようやくこの姿で皆さまの前でパフォーマンスできたこと、僕たち全員本当にうれしく思っております!僕たちは出会ってまだ3か月くらいですが、(舞台では)青学3年間の歩みを出さないといけないとなると、より濃密で熱意のある稽古をやっていかなきゃいけない中で、僕たちもたくさんぶつかって、時には涙を流しながら話し合って意見を出し合って、みんなで作り上げてきました。それをお客さまの前でようやく披露できたことをうれしく思います。これから全国大会に向けてもっともっとレベルアップした青学をお届けできるよう、これからも青学一同、カンパニー一同、誠心誠意努力していきたいと思っております! 不二先輩の好きなところは…僕は天才だとか、強いものが好きでして。(不二の)天才な部分にすごく憧れを持っています。そこが本当に大好きなので、いつか何かひとつ技を出したいです! ■乾 貞治役:世良大雅 まず無事に終えられてほっとしています。お客さまも期待感だったりいろんなものを持って足を運んでくださっていると思うので、僕たちもその緊張感を感じながら、そして高揚感を持ちながらパフォーマンスをすることができたかなと思っています。それが皆さんに少しでもいい形で届いていたらうれしいです。 自分が演じる乾先輩、乾くんの好きなところは…彼はデータ収集が得意なんですけど、そのデータ分析の部分をすごく尊敬しています。そして彼はすごく自分にストイックなところがあるので、そういったところも尊敬しています。自分も乾くんを見習って、自分を常に分析して、たくさんいろんな人を見て吸収して、パフォーマンスだったり、いろんなものを上げていけるように頑張っていきたいと思います。 ■菊丸英二役:長嶺龍汰 自分にとって初めての舞台だったので、お披露目会が始まるギリギリまで舞台袖ではガクガクだったんですけど、青学みんなで声をかけあいながら、いざ英二くんの姿でお客さまの前でパフォーマンスしているときは、とっても楽しくできました。本公演もよろしくお願いします。 英二くんの好きなところは、青学メンバーや友達といるときはキャハキャハしていてかわいらしいんですけど、試合のときは目の色が変わってすごくかっこよくなるところがとても大好きです。 ■河村 隆役:坂上翔麻 やっとテニミュファンの皆さまの前に立つことができて、本当にうれしかったです。みんなでぶつかり合って作ったものを、皆さんにお届けできて幸せでした。「テニミュ」というものをやっと自分で実感することができました。 河村隆くんの好きなところは、男が憧れる男らしい優しさ、みんなを包み込むような優しさだったり、圧倒的なパワーだったりとか、そういうところが好きです。バーニング状態もお気に入りです(笑)。ありがとうございます。 ■桃城 武役:有岡歩斗 初めて皆さまとお会いできて、ドキドキワクワクでいっぱいだったんですけど、終わったら楽しくて仕方なくて、これから先がどうなっていくのかなーっていうのが今とても楽しみです!今日僕たちがこうやってステージに立てたことは、来てくださる皆さんや、家族、スタッフの皆さま、仲間がいるからだということを忘れずに日々精進していけたらなと思います!今日の楽しさを超えて、本公演もっと頑張っていけたらと思います! 桃ちゃん先輩の好きなところは、とにかく熱くてまっすぐで、何事にも挑戦していくところが憧れですごく大好きです!これからも好きになれたらなと思います! ■海堂薫役:渡邊 樹 この海堂くんの姿で、お客さまと会えたことがとてもとてもうれしかったです。始まる10分前まで緊張して胃が痛くて…。できるかなって不安もあったんですけど、ステージに立ったら緊張も吹っ飛んで、最後まで演じ切ることができました。本公演もこの最高のメンバーとともに、僕本当に青学と比嘉、出会ってまだ短いですけど、ホンットに大好きで!本公演とその先も一緒に頑張っていけたらいいなって思ってます。 海堂くんの好きなところは、海堂くんは諦めない精神と粘り強さを持っています。僕もこれから先、海堂くんのように強い男になれるように頑張りたいなと思っています。 ■「最高の全国大会を堪能してもらえるよう、精いっぱい頑張りたい」 最後は寺田、竹内がそれぞれ本公演に向けた意気込みを語り、取材会を締めくくった。 寺田「全国大会という舞台で、ダークホースと呼ばれる比嘉との試合は、僕たち新青学にとっても初めての試合。一番最初の公演はみんなガチガチに緊張すると思うんですけど、11代目の方々からバトンを受け継いだという自覚をもって臨めば、絶対に比嘉を倒せると思うので、全力で挑んで全力で倒していきたいです。本公演が僕たちの本当のスタートだと思っているので、油断せずに本公演に臨んでいきたいと思います。応援よろしくお願いします」 竹内「比嘉公演に向けてまだまだ新しい課題に直面すると思いますけど、ひとつひとつレベルアップしていくために、青学のみんなと比嘉のみんなと、カンパニーのみんなと手を取り合いながら、成長していって、最高の全国大会を堪能してもらえるよう、精いっぱい頑張りたいと思います。ぜひ劇場でご観劇ください!」