バルサの黄金期と昨季のシティ、どっちが強い? アンリにそう問われたペップの答えは――
「一緒にいられることが、監督として最高の賞」
稀代の名将が究極の二択を迫られた。英紙『Daily Mail』が伝えている。 現地時間1月15日にロンドンでFIFAベストアワードの授賞式が開催され、男子最優秀監督賞にはマンチェスター・シティのジョゼップ・グアルディオラ監督が選ばれた。 【PHOTO】C・ロナウド、アグエロ、ベンゼマ、イブラ、ポグバetc…世界的名手たちが誇るスーパーカーを厳選&一挙紹介! シティは2022-23シーズンにプレミアリーグ、チャンピオンズリーグ、FAカップを制覇。タイトルを独占し、ベストイレブンに当たるワールドイレブンにもジョン・ストーンズ、カイル・ウォーカー、ルベン・ディアス、ベルナルド・シウバ、ケビン・デ・ブライネ、アーリング・ハーランドの6人が入った。 まさにシティの1年となったなかで、比較対象として挙げられるのが、グアルディオラ監督のもとリオネル・メッシやアンドレス・イニエスタらが躍動し、同様に数々のタイトルを掴んだかつてのバルセロナだ。 では一体どちらのチームが強いのか――。 授賞式のMCティエリ・アンリ氏も同じ疑問を抱いていたようで、同氏はステージ上で「あなたの選手がこれほど多くワールドイレブンに入ったのは、バルセロナの時以来だね。2010年のチームには6人が入っていたよね。2つのチームのうち、どっちがベストなんだ?」とズバリ質問。すると、グアルディオラ監督はやれやれといった表情でこう答えた。 「どちらも信じられないようなチームだから、正直なところ分からない。バルセロナのあの時期は桁違いだったし、私たちはとても若々しかった。でもイングランドのこのチームも負けてない。プレミアリーグは本当にタフで、多くのコンペティションで拮抗しているからね。毎シーズン厳しい戦いだ。それは3冠を達成した後でも変わらない」 スペイン人指揮官はそのうえで、「勝ち負けではない。彼らと一緒にいられることが、監督として最高の賞だ」と断言。どのチームにも想い入れがあり、同じだけの熱量を持って戦ってきただけに、優劣はつけられないようだ。 構成●サッカーダイジェストWeb編集部