箱根駅伝Stories/初の箱根路へ挑む駿河台大・東泉大河「チームを勢いづけるのは僕しかいない!」
「エースとして区間トップで走るつもりで挑む」
駿河台大1年目、箱根に新たな歴史を刻んだチームは乗りに乗っているはずだったが、予選会で19位と惨敗。その様子を見て、駿河台大は立て直すのに数年かかる、と誰もが思っただろう。だが、選手たちは違った。 「今後も箱根に出られないかもしれない、と考えるのではなく、箱根を走るためにはどうしたら良いのかを考えて生活しよう、と上級生が言ってくれたんです」 予選会敗退から1年、主将の新山舜心(4年)が掲げるチームの大改革にも不満なく取り組んだ。その結果が、箱根路への復帰となって現れた。 チームとして2度目、東泉としては初の箱根路。友人たちと共有した夢、家族への恩返し、さまざまな思いを背負い、箱根路を駆け抜ける。 「チームを勢いづけるのは僕しかいない!と思っています。まずは、しっかりとエースとして区間トップで走るくらいのつもりで挑む。その走りをみんなに見せて、『本当にあいつ頑張ってるな』と思ってもらえるような走りをして、チームの活躍に貢献したいと思っています」 とうせん・たいが/2004年1月11日生まれ。栃木県那須塩原市出身。栃木・三島中→群馬・東農大二高。5000m13分54秒37、10000m28分32秒29、ハーフ1時間3分54秒
田坂友暁/月刊陸上競技