<スマートスタイル>センバツ平田 第3部 横顔点描/2 若林舜大内野手/黒田泰司内野手 /島根
◇苦手克服でレギュラー 若林舜大(わかばやし・しゅんだい)内野手(1年) 1、2年生による新チーム始動以降、ひじのけがのため投手から一塁手へコンバートされた。守備での苦手意識を克服すると、レギュラーに定着。植田悟監督は「打撃、守備の双方で良いモノを持っている」と評する。 【動画】センバツ出場校、秋季大会熱闘の軌跡 昨年の秋の練習試合では内野からの送球を後ろにそらすなどミスも。ノックを受けるのが苦痛だったという。そこで、ゴロをさばく際には「人よりもワンテンポ速くグラブを地面に着けて構える」ことを徹底。今では「守備が楽しくなってきた」と胸を張る。 2016年夏、甲子園のアルプススタンドから兄暖大(はると)さんが所属していた出雲高に声援を送った。「夢見ていた舞台。一生懸命なプレーを地域の人に見てもらいたい」と話す。 ◇攻め守り、頼れる副主将 黒田泰司(くろだ・たいし)内野手(2年) 軽快なフットワークを誇る二塁手。昨秋の大会では、打者としてもここぞの一撃で勝利に貢献した。練習中には率先して声を張り上げ、副主将として存在感はとても大きい。 低い姿勢で素早く動けるようにと、3メートル幅での反復横跳びに力を入れてきた。相手打者の特徴やその日の調子から打球方向を予測し、ポジショニングを細かく変える。打撃では中国大会1回戦、尾道商(広島)戦の五回、1死二塁から適時打を放ち、貴重な追加点をもたらした。 昨秋に左太もも裏を肉離れした反省から、入浴後に30分間のストレッチを欠かさない。「甲子園のような大観衆の前でプレーできる機会はめったにない。実力を発揮したい」と力を込める。