[名良橋晃]美藤、徳田、中島などJ終盤戦で注目したい若手8人をピックアップ
J3の井上怜と梶浦勇輝は来季の動向が楽しみ
阪田澪哉(C大阪)は東山高校で選手権準優勝を飾り、昨年C大阪に加入しました。スピード&突破力がある選手で、ここ最近になって3バックの右ウィングバックで先発しています。今後に守備のところを吸収すれば、4バックの右サイドバックもできると思います。阪田澪哉はプレシーズンマッチのドルトムント戦で得点しています。タイプは違いますが、毎熊晟矢ぐらいステップアップしてほしい選手です。 熊田直紀(いわきFC)はFC東京U-18のころから見ていましたが、強烈な左足を持ち、一振りで試合を決められる選手です。期限付き移籍していたKRCヘンクから戻り、出身地である福島県のいわきFCにシーズン途中に加わりました。いわきFCは西川潤、大迫塁など若い選手が成長しているチームで、熊田直紀もさらに大きな選手になることを期待しています。ゴールを量産し、ぜひチームをJ1昇格プレイオフに導いてください。 齋藤俊輔(水戸)は34節清水戦でJ初スタメンを飾りました。スピードがあって前方にボールを運べるドリブラーで、フィニッシュの場面では迷いなく足を振り切る思い切りの良さがあります。24節横浜FC戦では長い距離をドリブルし、2人の相手DFを抜き去って豪快なシュートを決めています。齋藤俊輔は桐光学園の出身で、3年生のときにインターハイで準優勝しています。まだまだ伸びる選手なので、その成長を今後もしっかり見届けたいと思っています。 井上怜(宮崎)は水戸からの期限付き移籍ですが、すんなりフィットしてチームのなかで代えがきかない選手となっています。左利きで前方への推進力があり、ドリブルでボールを運べます。キックの質も高く、1本のパスで違いを作れます。市立船橋高校で10番をつけていた逸材が、確実に経験を積んでいます。水戸に戻るのか、宮崎に完全移籍するのか。あるいは、別のチームでプレイするのか。来季の動向が楽しみですね。 梶浦勇輝(金沢)はFC東京から期限付き移籍中の20歳で、キャプテンを任される試合があるほどチームの中心になっています。FC東京U-18ではボランチでしたが、金沢では[3-4-2-1]のシャドーで出場し、8得点しています。自分でも得点できる怖い選手へと成長していて、しっかりと結果を出している。この選手も来季の動向が気になります。個人的にはFC東京でのプレイも見たいと思っています。 構成/飯塚健司 ※ザ・ワールド2024年11月号、10月15日配信の記事より転載
構成/ザ・ワールド編集部