スタイル、サウンド、パフォーマンスでWR155の魅力をアップ!ヨシムラ機械曲GP-MAGNUMサイクロンEXPORT SPECの取り付け方法とインプレッション
パルス感のある排気音に高回転の伸びが圧巻!
ステンレス製エキゾーストパイプはスチール製の純正に比べてパイプ径が太く、大きめのアールで曲げられたデザインもシンプルな中に力強さを演出します。一方、ステンレス製とチタン製ボディから選択できるラウンド形状のサイレンサーはストレート排気のGP-MAGNUMタイプで、純正サイレンサーに対して効果的なアピールポイントとなっています。 また、このマフラーはエキゾーストパイプ中間部に触媒を組み込んだキャタライズド仕様として開発を行い、騒音規制にも適合した政府認証マフラーとして製品化しています。サウンドに関しては、アイドリングから高回転まで消音性能が優先されて鼓動感や盛り上がりに欠ける純正マフラーに対して、ヨシムラサイクロンはストレート構造のGP-MAGNUMサイレンサーの効果もあり、いかにもシングルらしいパルス感のある排気音が特徴的です。シングルらしいはっきりとした鼓動は単なる爆音とは異なり、カスタム車らしい主張を感じられます。 政府認証マフラーとして近接排気騒音92dB、加速走行騒音82dBといずれも騒音規制値をクリアしているものの、低回転域から純正を上回る歯切れの良さがあり、夜間の住宅地走行時は周囲への配慮が必要と感じる場面があるのも事実です。 その一方、開発時に5000回転以下と8500回転で純正を上回るパワーとトルクを記録していることから明らかなように、1速発進時にクラッチをつないで加速する際から力強く、エンジン回転も鋭く上昇します。さらにWR155Rの特徴である可変バルブタイミングが切り替わる高回転領域では伸び上りが早いので、よりパワーアップを実感できます。 アフターマーケット製ならではの魅力的なサウンドと確かなエンジン性能アップを両立させているのは、老舗のヨシムラ製マフラーという印象です。
栗田晃