JPモルガンに制裁金1億ドル、顧客注文の監視怠る-CFTC
(ブルームバーグ): 米商品先物取引委員会(CFTC)は23日、米銀JPモルガン・チェースが2014-21年に数十億件の顧客注文を適切に監視していなかったと指摘した。
CFTCの声明によると、JPモルガンは同行の取引監視に関する数年間の調査を決着させるため1億ドル(約157億円)を支払う。これは、同行が既に同意している米連邦準備制度理事会(FRB)および米通貨監督庁(OCC)への制裁金支払いに追加される。同行の広報担当者に通常の営業時間外にコメントを求めたが、すぐに回答はなかった。
CFTCによれば、JPモルガンのスタッフは21年、新しい取引所の追加に際し取引データ監視に大きな欠落があることに気付いた。同行は7年間、少なくとも30の取引所で数十億件の注文を監視していなかったという。
声明では、JPモルガンが監視不備を23年までに是正したと説明し、CFTCの指摘内容の一部も認めたとしている。CFTCへの制裁金支払いに加え、取引監視を見直し問題が判明した場合に是正するため社外コンサルタントを採用することにも同意した。
同行は3月、FRBとOCCに対し、この問題に関する調査決着のため計3億ドル余りを支払うことに同意している。
JPモルガンに制裁金3億4800万ドル、取引監視プログラムに不備
原題:JPMorgan Failed to Monitor Billions of Client Orders, CFTC Says(抜粋)
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Austin Weinstein