ロシア、核実験に関しあらゆる措置検討 トランプ氏核政策に警戒
[モスクワ 27日 ロイター] - ロシアのリャブコフ外務次官は27日、同国が核実験に関し可能なあらゆる措置を検討していると述べた。コメルサント紙が伝えた。 リャブコフ氏は、トランプ次期米大統領が1期目の任期中に包括的核実験禁止条約(CTBT)に関して強硬な立場を取ったとの認識を示した。 「現在、国際情勢は非常に厳しく、米国の政策はさまざまな面で、われわれに対して非常に敵対的だ」と指摘。そのためロシアの安全保障を確保するための措置と政治的に適切なシグナルを送るための行動には、どのような選択肢も排除されないと言明した。 米紙ワシントン・ポストによると、トランプ政権は1992年以来となる核実験を行うかどうか協議した。 旧ソ連崩壊後のロシアは核実験を行っていない。ソ連が最後に核実験を行ったのは1990年。プーチン大統領は、米国が核実験を行うならロシアも核実験を検討すると述べている。