9月の米利下げ確率が上昇、CPI統計受け-金利スワップ市場
(ブルームバーグ): トレーダーらは、米連邦公開市場委員会(FOMC)による年内の利下げペースに対する予想を強めた。早ければ9月にも利下げがあり得るとみている。5月の米消費者物価指数(CPI)の伸びが予想を下回ったことが背景。
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CPIの発表を受けて米国債は大きく上昇し、2年債利回りは一時17ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)低下の4.67%となった。
FOMCの政策決定を予測するスワップ契約では、利下げ見通しを織り込み直す動きが見られた。11月と12月の利下げが完全に織り込まれたほか、9月の利下げ確率は約70%に上昇した。
クルーズ&アソシエーツのシニアマネジングディレクター、ダニエル・マルホランド氏はCPI統計について、「非常に弱い」と指摘。「FOMCが9月に利下げする可能性は十分ある」と述べた。
原題:Traders See September Rate Cut in Play With Fed Decision Next(抜粋)
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Liz Capo McCormick