東海大柔道部出身の岡田、前相撲2戦目は黒星「経験の差が出た」土俵内外で試行錯誤
<大相撲九州場所>◇4日目◇13日◇福岡国際センター 新弟子らによる前相撲で、東海大柔道部出身の岡田(22=高田川)が初黒星を喫した。高校相撲の名門・埼玉栄高出身の豪ノ勝と対戦。相手に前に出られ、土俵際での逆転を狙ったもの寄り倒された。「投げにいかず、出ればよかった。経験の差が出た」と悔しそうに振り返り、「次、頑張ります」と切り替えた。 名門柔道部から初の角界入り。転向のきっかけをつくってくれた柔道部の先輩で、東京五輪金メダルのウルフ・アロンは、初土俵を勝利で飾った前日には福岡まで駆けつけ、会場の外から応援してくれた。初勝利後には短いながらも言葉を交わすタイミングがあったそうで、「頑張れと声をかけていただきました」と明かした。 相撲経験が浅いこともあり、土俵の外でも試行錯誤する。まわしを締めて座り続けることにまだ慣れておらず、前日の取組前には、土俵下で腹部やふくらはぎ周辺がつってしまったという。その反省から、この日は漢方を服用してけいれんを予防。そちらのほうの対策はうまく運んだようだ。 さまざまな体験を通じ、新米力士が一歩ずつ成長していく。【奥岡幹浩】