【柔道】斉藤立をペルー大会に派遣 パリ五輪1カ月前に異例もシード順を上げるための戦略的措置
全日本柔道連盟(全柔連)は11日、パリ五輪(オリンピック)男子100キロ超級の代表に内定している斉藤立(22=JESグループ)をパンアメリカン・オープン(リマ)に派遣すると発表した。 大会は21、22にペルーの首都で行われ、パリ2024大会の開幕(7月26日)1カ月前に異例の決断。5月のグランドスラム(GS)アスタナ大会が五輪前最後の実戦のはずだったが、本番で金メダルを獲得するため、さらにポイントを積み重ねて五輪ランキング、当日のシード順を上げるための戦力的措置という。 前週、五輪制覇2度を含む4大会連続メダルの絶対王者テディ・リネール(35=フランス)が、マドリード・オープン(スペイン)に出て優勝。シード権が出場選手の上位8人に与えられる五輪ランクで7位から6位に浮上した。 一方、斉藤は6位から7位に後退。五輪の準々決勝で強豪と対戦する可能性を下げるため、急きょ大会出場を追加した。 パンアメリカン・オープンは、パリ五輪に関わる最後のポイント獲得対象大会で、大会終了後にパリのシード順が確定する。リネールもエントリーしており、実際に2週連続で出場してくるのか、動向が注目されている。