知事会欠席し選挙応援 大浜氏「離島住民ないがしろ」
有事に先島諸島から避難する住民の受け入れを話し合った九州地方知事会を玉城デニー知事が欠席し、県議選で与党候補の応援をしていたと17日、県議会一般質問で大浜一郎氏が指摘した。大浜氏は「離島住民をないがしろにするのもいい加減にしてほしい」と批判。玉城知事は「離島住民の避難もシミュレーションしながら、さまざまな状況に対応したい」と述べた。 6月3日の九州地方知事会は熊本県で開かれ、林芳正官房長官がオンラインで参加。宮古、八重山住民の受け入れ先となる県の案が市町村ごとに初めて提示された。沖縄からは池田竹州副知事が出席した。 溜政仁知事公室長は「池田副知事からお礼を申し上げ、県の取り組みや地元の意見を紹介した」と報告。今後は事務レベルでのオンライン会議のほか、7月下旬には対面による関係者会議が予定されているとした。 大浜氏は「知事が欠席し、県議選の与党候補の応援に行っていたと聞いてショックだった。副知事が出たからいいというものではない」と玉城知事の欠席を疑問視。「離島住民の命を守る覚悟が知事にあるのか」と問いただした。 また、県議選直前に玉城知事が打ち出した中学生給食費の半額負担に関しては「全くのやっつけ仕事。仕事が雑すぎる。知事は(小中完全無償化の)方向性を出さないといけない」と苦言を呈した。