西舘勇陽 巨人先発サバイバル勝つために必要なのは阿部監督が求める「強気投球」
巨人の西舘勇陽投手(22)が24日、プエルトリコ・ウィンターリーグ(WL)での経験を力に、激化する先発争いを「勝ち上がる」と誓った。楽天を自由契約となった日米通算197勝のレジェンド・田中将大投手(36)の入団が正式に発表された。 **************** 来季の巨人先発陣は戸郷、山崎伊、グリフィンの3本柱に今季8勝と飛躍した井上が続く。5、6番手は競争とみられた中で田中将が加入し、サバイバルが激化する。若手が生き残るには何が必要か。阿部監督が求めるのは強気の投球だ。 就任1年目の今季は投手陣に「困ったらど真ん中」を提唱し、2月のキャンプからストライクゾーンで勝負する意識を植え付けた。「ど真ん中に投げろって言っても投げられないんだから」。真ん中めがけて思い切り腕を振ることで、適度に散らばる球には球威がある。逆にコースを狙いすぎてボール球先行になり、逃げているように映る投球にはシーズン通して厳しかった。四球を連発した投手に「捕手は配球にならない」と即2軍降格を通達したこともあった。 来季も「困ったらど真ん中」の方針は継続する。時には「打たれてもいい」と背中を押すこともある指揮官。激しい先発争いの中で攻める姿勢が見られなければ、シビアに見極められるだろう。まずは打者にどれだけ向かっていけるか。阿部監督は闘志あふれる投手たちのハイレベルな争いを期待している。(巨人担当キャップ・片岡 優帆)
報知新聞社