九州学院が2年連続『花園』へ 「兄の気持ちも背負って」“初戦まであと10日” 山﨑由太郎選手の思い
高校ラグビー熊本県予選を連覇し、2年連続で花園に出場する九州学院高校。去年は果たせなかった初戦突破を目指すなか、キーマンとなる選手は、兄の思いを背負い戦います。 【写真を見る】九州学院が2年連続『花園』へ 「兄の気持ちも背負って」“初戦まであと10日” 山﨑由太郎選手の思い 学校史上初めて県予選を連覇し、2年連続で花園に出場する九州学院高校。 12月28日に岡山代表の倉敷高校と対戦することが決まり、今は週末にラグビーコートが一面あるグラウンドを借りて練習をするなど、広く展開する戦術を重点的に確認しています。 九州学院 下林蒼主将(3年)「(倉敷高校は)FWが大きいチーム。今年の九州学院もFWに自信を持っているので、FWで勝てたら試合にも勝てるかなと」 自信を持つFWの一人、3年生のフッカー山﨑由太郎(やまさき ゆうたろう)選手。入学直後からレギュラーで、去年は花園のグラウンドにも立ちました。 山﨑選手は、初戦敗退に終わった悔しさともう一つ、悔しさがありました。 九州学院 山﨑由太郎選手(3年)「一日でも多く一試合でも多く、兄といたいなという気持ちがありました。とても悔しかった」 (去年11月・熊本県予選決勝) 「(アナウンス)10番 スタンドオフ 山﨑涼太郎くん」「(実況)5番・山﨑由太郎のお兄さんです」 去年とおととしは1つ上の兄・涼太郎さんとともにプレー。山﨑選手は5歳の時に兄と一緒にラグビーを始め、2人はずっと同じチームで高めあってきました。 山﨑選手「(家の)近くに大きな公園があって、そこで。兄に走ってもらってそれをディフェンスしたりパス練習したり、キック練習などを一緒にしました」 その兄は去年、夢の舞台、花園で1トライ!しかし、兄弟で「1勝」をあげることは叶いませんでした。 リベンジに向けて、県予選決勝では山﨑選手が先制のトライを奪い、チームに流れを作りました。 最後の花園では兄弟で果たせなかった1勝を。初戦まで、あと10日。兄の分まで、今回は「勝利」にこだわります。 山﨑選手「兄がいなくても自分が(花園で)1勝する。兄の気持ちも背負って頑張る」
熊本放送