東京の治安を守る警察官の着用バッジ 警視庁・所属組織の結束、使命が込められた約40種類“デザイン”の魅力
首都・東京の治安を守る警視庁「組織図」からはみえづらい多様なユニットの一部を「記章」を通じ紹介
人口約1400万人のメトロポリタン東京。人やお金、産業・商業の中心地として、24時間うごめき続けている。この日本の首都の治安維持に日々奮闘しているのが警視庁だ。2024年1月に創立150年を迎えた。 【図】警視庁の組織図 今回、同庁より約40種類ある「警察バッジ」の一部の撮影が許可された。「警察バッジ」は、多岐にわたる同庁の各部門の一体感や士気高揚などを目的につくられ、各所属警察官に配付される。 各種警察アイテムの中でも、その存在を知る人は少ないかもしれない。デザインを所属課員がしていたり、”期間限定”のバッジがあったりと、その背景を知るほどに警察官へのリスペクトとともに親しみがわいてくる。 画像とともに、誕生の経緯やデザインに込められた思いや使命感などを紹介する。
【サイバー犯罪対策課】
ゴールドと黒のコントラストが印象的で、その中央にシルバーの地球が配置されたデザイン。「CYBER CRIMES CONTROL DIVISION」と刻印されているように、サイバー犯罪対策課のバッジだ。 犯罪類型の中で、昨今急増し、被害額も膨らみ続ける犯罪と対峙する課の一員であることを示す。デザインは前身のハイテク犯罪対策総合センターのデザインを受け継いだ。 黒の宇宙に浮かぶ銀色の地球上の中心に配された「N」は「NETWORK=組織のつながり」であり、地球を取り巻く金色の輪は「C」で、「CYBER CRIMES CONTROL DIVISION」を表す。国境のないグローバルなサイバー犯罪に毅然(きぜん)と対処する姿勢を表現している。
【子ども・女性安全対策専従班】
中央の金と銀の桜のデザインがまばゆいバッジは、「子ども・女性安全対策専従班」(さくらポリス)のもの。2009年4月の同班発足に際し、「さくらポリス」の名称および活動周知のため制定された。 金と銀の桜は、日本の将来を担う宝である「子ども」と美しく光り輝く「女性」を表し、それを囲む円は、捜査員が子どもと女性を優しく守る姿勢を表している。