八村塁のNBAドラフト指名順位に全米メディアも注目「一巡トップ5指名の可能性」「16位から21位指名」
バスケットボールのゴンザガ大の八村塁(21)が15日(日本時間16日)、6月20日に行われるNBAドラフトにアーリー・エントリーする考えを表明した。自らのツイッターで「NBAドラフトにエントリーする事を家族とコーチと話し決断しました」と発信したもの。日本人初のNBAドラフト指名が有力視される八村の表明を全米のメディアは大きく取り扱った。 米ヤフースポーツは「ゴンザガ大のスター、八村がNBAドラフトへ意思表明」との見出しを取り「八村はゴンザガ大での最後の試合にプレーした。(ゴンザガ大学)ブルドッグスのスター選手は、月曜日に大学を通じ、NBAドラフトを受けるために代理人を雇い、公式にNCAAの選手としての資格を終わらせる意思を表明した」と伝えた。 記事は「NBAで初の日本出身のドラフト選手になるかもしれない」と小見出しを入れ、「ドラフト抽選の予想では、八村は、NBAドラフトで初めて指名を受ける日本出身の選手となるとみられる」とし八村のツイッターでのコメントを紹介した。 また「6フィート8インチ(約203センチ)の八村はNBAドラフトでトップ5の指名を受けると予想されている」とも伝えた。 米のスポーツ専門メディアのESPNは「ゴンザガ大学のトップスコアラー、八村がドラフトへ」とのタイトルで伝えた。同記事は、「ESPNによるNBAドラフト予想のトップ100選手で18位にランキングされる八村は、1試合平均19.7得点、6.5リバウンドをブルドッグスで記録し、テキサス工科大学に敗れるまで第1シードとしてエリート8(準々決勝)まで進出した」と紹介している。 ゴンザガ大学の地元ワシントン州スポケーンのスポークスマンレビュー紙は「八村はゴンザガ大学を離れる。彼の次の目標は歴史を作ることだ。八村は月曜日にNBAドラフトへの申請を表明した。ブルックリンのバークレイズセンターで行われる6月のドラフト会議で彼は、ほぼ確実に日本出身の選手として初めて指名を受けることになるだろう」と伝えた。 記事は「八村の決断は驚きではなかった。多数のドラフト予想がこの3年生フォワード(の八村)を1巡目指名選手としており、その多くがロッタリーピック(ドラフト14位以内)での指名になるとしている。いくつかの予想ではドラフト16位から21位でないかとされている」と、ドラフトでは上位指名される可能性が高いことを報じた。 また「八村にとって日本の富山の中学校で初めてバスケットボールに触れた日からゴンザガ大学での3シーズンを通した日々は信じられないような旅路だった。彼は、ほとんど英語での会話ができずにスポケーンに着き、オールアメリカン、そしてこの大学チーム史上最も人気のある選手の1人として去ることになる」と成長ぶりを記した。 記事は「八村は2019年ワールドカップ、2020年東京五輪の予選で日本代表を助けたことで、日本でも大変な人気を誇る。この2シーズンは、日本メディアが八村のほとんどの試合を取材していた。ドラフトでロッタリー指名を受ければ、彼の母国で人気は急上昇するだろう」と続けている。