新型肺炎・大阪在住の40代バスガイドも感染確認 奈良のバス運転手と同乗 府が症状と経過を発表
新型のコロナウイルスによる肺炎が相次いでいる問題で大阪府は29日夜、大阪市内在住のバスガイドの女性がウイルスに感染していることが新たに確認されたことを明かした。大阪府内で確認されたのは初めて。 【中継録画】新型肺炎、武漢渡航歴ない人の感染確認 厚労省が会見(1月28日)
中国武漢市から来日したツアー客を乗せたバスに乗車
府の発表によると、女性は40代。28日に感染が判明した奈良県在住の60代のバス運転手男性と同じ、中国武漢市から来日したツアー客を乗せたバスに同乗していた。
20日に発熱、22日は体調不良でガイドを交代
女性は20日に発熱し、大阪府外の医療機関を受診。受診してからはマスクを着用し、それ以降も終日着用していた。21日も府外の医療機関を受診したが、22日は体調不良でガイドを交代し、大阪府外から大阪市内へ移動。大阪府内の医療機関Aを受診。大阪市内の自宅に戻った。
23日に胸部CT画像で肺炎の所見があり入院
23日も症状の改善がなく保健所に相談し、大阪府内の別の医療機関を受診。発熱、呼吸器症状および、胸部CT画像で肺炎の所見があり入院に至った。府の発表では、この日に受診した際、武漢市からの旅行者との接触歴の申告があったと報告されているという。 24日から26日は 37度から38度台の発熱を継続。28日に疑似症サーベイランスとして、国立感染症研究所へ検体搬送した。
29日は症状が改善、経過観察のため入院中
きょう29日は症状が改善、咳のみとなり経過観察のため入院中。そして、陽性が判明した。同日夜、大阪市の松井一郎市長は自身のツイッターで「当該患者さんは回復しているとの報告を受けました。適切な処置をすれば回復いたします」と投稿している。
大阪府「過剰に心配することなく、咳エチケットや手洗いの徹底を」
大阪府は「濃厚接触者の把握を含めた積極的疫学調査を確実に行ってまいります」とし「今後とも、国や保健所など関係機関と密に連携しながら、迅速で正確な情報提供に努めてまいります。過剰に心配することなく、咳エチケットや手洗いの徹底などの通常の感染症対策に努めていただくようお願いいたします」と注意を呼び掛けている。
大阪府が相談窓口を開設
また、大阪府では、府民からの健康相談に応えるため、以下のとおり電話相談窓口を設置している。電06・6944・8197(専用回線)。ファクス06・6944・7579。相談対応時間は午前9時から午後6時までで、土・日・祝日も対応するとしている。