お正月はぜひ燗酒を! 「ごはん同盟」がおすすめする温めておいしい日本酒5選
正月というとお屠蘇として日本酒を味わう人も多いのでは? 近年では海外でも日本酒ブームが起こり、そのおいしさや奥深さに改めて注目が集まっています。そこで、お米のおいしさを知り尽くした人気料理家ユニット「ごはん同盟」さんに、温めておいしい燗酒向きの日本酒を5本教えてもらいました。燗酒はゆっくりと飲めて、飲み疲れもしない理想的な飲み方だそう。特別な日だけでなく、ふだんの晩酌にも日本酒を飲んでみませんか? 【画像】乳製品を想わせるほのかな香りと酸味が心地よい。真澄 真朱AKA 720ml 2,178円/宮坂醸造
#1 土田酒造「シン・ツチダ」
近代的な設備と江戸時代の伝統的な酒造りを融合させ、地元・群馬の米を使って作り出される土田酒造の酒。「シン・ツチダ」は米、水、麹のみを原料に、蔵に住み着いた酵母や乳酸菌の力だけで発酵。常温保存で、まるで“育てる”ように変化していく味わいを楽しめる「伸びしろのある」1本。 「常温、ぬる燗、熱燗と温度の違いでいろいろな楽しみ方ができるお酒です。開栓直後よりも、空気に触れて味わいが変化した開栓1~2週間後ぐらいの味わいが好み。酸味もあってキレもよいので、中華料理やエスニック料理との相性が特によいです」(シライジュンイチ) 土田酒造
#2 太田酒造場「辨天娘 純米酒 生もと 強力」
原料の米の品種・生産者ごとに分け、それぞれの米の持ち味を最大限に生かすのが「辨天娘」の酒づくり。「純米酒 生もと 強力」は、鳥取県独自の品種「強力」を使った昔ながらの生酛づくりで、濃厚なうま味、酸味、ほろ苦さが絡み合った奥行きのある味わいは、50~60度の燗にしていただくことでより引き立つ。 「地元の契約栽培米をタンクごとに仕込み、完全発酵させて、タンクでしっかりと熟成させてから出荷されるお酒です。アツアツの燗にすると、まるで炊きたてのごはんのよう! 米のうまみが身体に染み渡ります」(しらいのりこ) 太田酒造場 Instagram @bentenmusume.sake
#3 青木酒造「雪男純米酒」
日本を代表する米どころ、新潟県南魚沼で300年続く造り酒屋「青木酒造」。江戸末期の当地の随筆家・鈴木牧之の『北越雪譜』に登場する獣をモチーフした「雪男純米酒」は、冷やしてキリッと飲んでよし、温めて柔らかさと香りを感じながらもよし。合わせる料理を選ばない万能選手。 「新潟の日本酒らしいスッキリとした淡麗辛口のお酒です。冷酒、燗酒それぞれの味わいがありますが、いずれにしてもキレのよい後味が良き。飲み飽きすることなく、食事の最初から最後まで楽しめるこれ1本あれば安心の食中酒です」(シライジュンイチ) 青木酒造